
秋刀魚が食べたくて久々の正宗屋。
平日お昼12時過ぎに満席とは、私と同じく皆さん昼食代わりの昼酒ですね。
此処、阪神尼崎近くの正宗屋は尼崎以西に数多ある正宗屋の発祥のお店だそうです(大阪方面の同名店は無関係だとか)。
先代の大将は威厳を持ちながらも時々お茶目さんで、でも行儀の悪いお客がいたらちゃんと叱っていた。それがこの店の安心感の源。
そんな大将から二代目夫婦に代替わりして数年。いつも扇の要の位置でお店を見渡していた大女将も今は居ないけど、あとを引き継いだ若女将が今ではシッカリとお店を仕切り変わらぬ安心感を保ってくれてます。
若女将が入って来たばかりの頃の初々しい雰囲気も知ってるだけに、なんだか感慨深い。
焼き物揚げ物担当のお兄さんも立ち位置は若い時から変わらず、でもすっかり白髪頭。
かくいう私も、この店の酒が染み込み角が擦り減ったカウンターと同じようにくたびれて来てるけど、変わらずまだ現役でなんとか働いている。

じっくり焼いた秋刀魚をありがたくつまみ、おでんやどて焼きも昔のまま。
尊い。


ずっと変わらない、いつ来てもいつも通りである事こそが、名店の証し。
今日はなんだか染みジミと、自分と正宗屋との長い付き合いを振り返りながらの昼の一杯でした。
なんでかな?秋だから…?
ずっといつまでも、ひとり呑みの聖地、正宗屋。


