最初はおなかがぽっこり出ていて、悲しそうな顔をしている人が、やせて・・・というか筋肉質になって笑いながら踊り始める、まるで使用前、使用後の映像化といってもいい例のCMをみたことがあるかもしれない。

 

 自分のおなかをみると、わたしも結果にコミットされようかな・・・と飛び込む気になっている人もいるかもしれない。

 

ちょっとまった!

 

思い切って飛び込む前に、反対側も見てほしい。

 

 

 ここは、いわゆる糖質制限ダイエットをすすめているようだ。CMの種類によっては、ステーキを食べるシーンがあり、「食べられるものがたくさんある」といったコメントがある。

 

 ここに限らず、雑誌やテレビ番組などで、糖質制限ダイエットは、かなりすすめられているが、その危険性については、あまりマスコミでも触れられていない。

 

・糖質制限ダイエットは2年以下という短期では効果があるが、5年以上の長期にわたる場合、死亡率が上がる恐れがある。糖質摂取の少ないグループは、糖質を最も多くとるグループの1.31倍。(2013年1月 アメリカの科学誌「プロスワン」)

 

・2010年にハーバード大学(アメリカ)のファング博士らが、「アナルズ・オブ・インターナル・メディシン」誌に発表した研究は、「糖質制限食は12%死亡率を上昇させる」と報告。

 

・また、糖質制限をはじめてから。頭痛、手足のしびれに悩まされるかもしれない。

 糖質制限食、アトキンスダイエットをほかのカロリー制限食、低脂肪食と比較した研究によると、糖質制限食では微量栄養素を十分とることができず、他のダイエット職にくらべると、食物繊維は、40%~55%減、ビタミンやミネラルも、葉酸は約40%減、ビタミンB1は約43%減、ビタミンCは約30%減、カルシウムは約13%減、鉄は約30%減。

 パンや穀物に含まれるビタミンB1、葉酸、鉄といった重要な微量栄養素が不足するのはわかりやすい話かもしれない。

 

・糖質制限ダイエットと他のダイエットをくらべると、最初は糖質制限ダイエットの方がとにかくよく体重が減少する。

 しかしこのアドバンテージは1年しか続かず、1年後には、他のダイエットの方が有効ということになるらしい。

 

・科学誌「プロスワン」2013年3月号によると、「5年間の長期でみると、炭水化物の代わりにたんぱく質を主要カロリーとしてとると、体重がふえる」

 

・アメリカ心臓協会は、同協会発行の医学誌「サーキュレーション」のなかで、2001年、「低糖質・高タンパク質食は、心臓病、がん、糖尿病などの慢性疾患のリスクを増大させるかもしれない」と警告している。

 

・「糖質を制限し、ステーキばかり食べていると糖尿病にかかる可能性が高くなる」2011年ハーバード大学のデコニング博士らの発表。

 ・・・もともと糖質制限食は糖尿病の治療だったはずが、この皮肉・・・。

 

・他にも、骨粗しょう症、うつ病、認知症などになる率が高くなるといわれている。

 

・糖質制限ダイエット本は、人間は、狩猟・採集生活が長かったから、肉をより食べてきた期間が長いという。

 しかし、採集もあるのだから、木の実や草の実、野菜もたくさん食べていたに違いない。狩猟よりも採集の方がはるかに簡単なのだから、量も多かっただろう。

 

こういったことも、飛び込む前に考慮することをお勧めする。

 

ダイエットをするのは、やせて楽しく生きるためなのだから、ちょっとでも「死の危険」を冒す必要ってある?

 

 運動とカロリー制限、地中海式ダイエットの方がおすすめだ。