日本と韓国(朝鮮)の違いといえば、料理もある。

 

 日本料理はシンプルが原則である。

  ごはん、汁物、そしておかず。材料の新鮮さをいかして、軽くゆでる、煮る、焼くなどシンプルに料理することが多い。そして、ごはんとおかずを交互に食べ、かんだ時のテクスチャーや味の違いを楽しむ。おかずは別に食べるのが普通だ。熱い炒め物や焼き物の後、たくあんなどのおつけものの変化を楽しむ。

 

 韓国料理は、わりと辛いものが多い。しかし、宮廷料理や、お彼岸につくるご先祖様への供え物の料理は辛くないという。

 料理から離れるが韓国のお彼岸は8月だけではなく、家族が死んだ命日に御先祖様が戻ってくるのだという。日本のように8月に一括して戻ってくる方がラクなのに・・・ww

 みそやしょうゆを使うのはおなじだが、トウガラシなど様々な香辛料も使って複雑な味わいをつくりだす。・・・ただ、食べるときに、おかずをごはんと徹底的に混ぜ、すべてのおかずが均一的な色になってから食べ始める。ビビンバという混ぜるという意味の料理が日本でも有名だが、日本人はあれを混ぜないで食べるが、韓国人は徹底的に混ぜて食べる。

 なお、アジア大陸では一般的に混ぜて食べる風習の国が多い。

 

 ここでちょっと話を飛ばして、韓国の時代劇でよくとりあげられる李氏朝鮮と日本でも時代劇でよく出てくる江戸時代を作った徳川江戸幕府を比べてみよう。

同じところ)

どちらも長いあいだ、韓国と日本を治めた。年代的にもかぶっている。

違うところ)

 李氏朝鮮は、強大な中央集権国家だった。皇帝には、強大な政治的権力を与えられ、両班(やんぱん)と呼ばれる貴族階級がこれをささえた。中国の朝廷をそっくり真似したといってよい。

 やんぱんはサムライとちがって、本を読むからえらいといって、武術は決して学ばず、それどころか、手でする仕事はいやしいから、やんぱんは絶対しなかった。

 一般庶民もこれを真似して、手仕事をする人たちをいやしいといって軽蔑したので、日本のように何代も続く職人はいなかった。ちょっとお金をためると「賤しくない」仕事に転職したので、職人の技術文化が育たなかったと言われている。

 

 これに対して、江戸幕府は「封建的」だった。これは、一つの強大な権力に国民が蹂躙されていたということではなく、数多くの権力が同時に存在したので、権力の乱用が起こりにくい。

 まず、ご存じのように、天皇は権威はあったが、政治的権力はなく、江戸幕府に征夷大将軍の地位を与えて、認証するだけのモノだった。

 次に、江戸幕府も、日本全土を所有していたわけではない。日本各地の「国」はそのままで、その土地の殿様が、各地を支配した。幕府の直轄支配地もあったが、日本全国ではない。江戸幕府は、どちらかといえば、日本の殿様達のトップといった感じであった。

 

 これは、皇帝の逆鱗にふれれば、生きることすら難しい、絶対的支配下にあった韓国とはかなり違う。日本のサムライは主君と意見が分かれると、脱藩するという方法があり、これが明治維新に大きく役立ったと言える。

 百姓も殿様が悪いと苦しんだりはしたが、良い君主にあたると産業が栄え、土地の開墾などによりよりリッチな生活を送ることができた。

 

 このように、別々に統治した江戸幕府と、全てまぜこぜにして皇帝の絶対的権力のもとに統治した李氏朝鮮の・・・なんというか料理の食べ方に通じるものを感じるのだ。

 

 なお、イギリスなど西欧でも、国王は、貴族がそれぞれ領地を持っていて、貴族の支配には原則として介入しなかったので、やはり国王の権力は限られたものであった点で日本と似ている。西欧では、キリスト教会もまた領地を持ち、国王には従わず、ローマ教皇にのみ従った。様々な中間団体を有する点で、日本と西欧は似ていたといえる。