面白かったし、驚かされました。けれど終盤の展開は後味の悪さを感じずにいられませんでしたが。特に最終回。ザシュニナに対抗するために相対時間を16年ずらして、異方存在・沙羅花と子作りし、生まれた娘ユキカを育てるとか、予想の斜め上を行き過ぎてついていけません。

 

 

そしてザシュニナのヤンデレ化も頂点に達し、彼の矮小化と報われなさっぷりは憐憫の情をもよおさずにはいられないほど。

 

 

予想を裏切ってくれた点は申し分のない最終回でしたが(良い意味でなのか、悪い意味でなのかは置いといて)、個人的にはこのラストは求めていなかった。

 

 

ザシュニナの導きで進化した未来の人類が異方へと旅立つという、壮大なスペースロマンを期待していたのに、ザシュニナの消滅によって多くの可能性が無に帰し、ユキカもいずこかに去ってしまって、残された結果はあまりにも小さい。

 

 

この点はワムのオチで気づくべきだったかもしれない。日本政府がワムの製造法を全人類に公表したことで劇的変化が起きるかと思いきや、異方の意識を持ち合わせていないためにごく少数しか再現例がないのを見て、これでは何も変わらないではないかと思ったが、

まさか最終回もこのオチとは思わなかった。

 


なにより、ザシュニナとの関係を修復できず、彼をこの宇宙から排除するしかない時点でファースト・コンタクト(未知との遭遇)は失敗しているわけで、その結果何も変わらないという結末はSFとしての評価を下げざるを得ません。

 

 

何にしてもザシュニナがヤンデレ化して真道に執着する展開ならば、むしろ正面からBL展開に行ってくれた方が清々しかったなあ。真道も《友》なんて言葉でごまかさずに、ザシュニナの中に芽生えた感情をきちんと指摘して、そのうえで振ってくれよ。せっかくザシュニナが自分の誤りに気づいてくれたのにね。お互いもっと歩み寄れたのではないか?

 

 

いや、この最終回も面白かったですよ?・・・それは間違いないです。でもその半面期待外れという、釈然としないラストでした^m^;