最終回です。レグの火葬砲の威力を見たナナチはミーティを殺してほしいと頼みます。2人に何があったのか? ナナチが語る回想は衝撃的でした。

アビスの呪いを解明するという目的のもと、子供たちを使って人体実験を繰り返す白笛・黎明卿ボンドルド。彼の実験がナナチの大切な人を壊したのです!

 

 

 

この回想によって、ミーティの死は彼女自身がナナチに託したものだと明らかになりますが、同時にそれは「ナナチのところに魂が帰るように」という願いであることが切なくさせます。

 

 

 

しかしナナチがミーティの死を望むのは他にも理由がありました。自分が死んだ後もミーティが一人で永遠に生き続けなければならないことを思うと、ナナチは彼女の死を願わずにはいられないのです。

 

 

 

では、どれほどの時間をミーティを殺すことに費やしてきたのか? ナナチのどこか疲れ切った、穏やかに絶望を受け入れた表情を見ていると、胸が張り裂けそうになります。

 

 

 

もしミーティが死んだら、ナナチも彼女の後を追うつもりだったとしても何の不思議もありません。

それに気がついたレグは本当に偉かったと思います。

 

 

 

ここで描かれたのは何よりもナナチとミーティの関係性であり、たがいを思い合う関係があるからこそ、残酷な運命に心を揺さぶられるのだと言えるでしょう。そしてリコを思うレグだから、ナナチの心の奥底が分かったのだと思います。ナナチの死を引き留めつつ、2人を苦しみから解放するためのレグの決意は本当につらく、同時に彼の優しさを感じました。

 

 

 

そしてミーティが生きたまま火葬されるシーン。

涙なくして観ることが出来ませんでした。

度し難い。本当に度し難い。

 

 

 

ところでリコは眠っている間、夢の中でミーティの存在に気づいており、彼女が怖がっていると感じたと言います。目覚めたリコがこの話をしてくれたおかげで、ナナチとレグはミーティの魂を救うことが出来たのだと、心から安堵しました。

 

 

 

エンディングではナナチを仲間に加えた2人が冒険の準備をする様子と、電報船を空に放つ様子が描かれました。電報船が様々な脅威にさらされながらも上昇し、途中でマルルクに発見され、補修されて地上にたどり着く様は、まるでナナチに助けられて再びアビスに挑む2人のようではありませんか。電報船がただ上昇していくだけなのに感動してしまいました。

 

 

 

そして最後に準備を整えた3人がナナチの隠れ家を後にするシーン。ナナチにとっては辛い記憶と、穏やかな思い出が詰まった場所ですから、離れがたい思いとそうではない思いが混在した、複雑な感情を抱かせたように見えましたし、ミーティの声を聞いて振り返ったようにも見えました。ナナチが再びこの場所に帰ってくるのかは分かりませんが、ミーティが望んだように、ナナチが再び彼女の魂と巡り合えたらいいな。

 

 

 

というわけで最終回となりましたが、ボロボロと泣かされました。本当になんというものを描いてくれるのか。

 

 

 

黎明卿に怒りを感じますが、それ以上に過酷な運命を生き抜いたリコとレグ、ナナチにお疲れさまと言いたいです。さらなる危険が待ち受けていると思いますが、彼らの冒険が実り多いものであることを願わずにいられません。なにより冒険の続きを早く観たい!

 

 

 

原作者・製作スタッフにはリコとレグ、ミーティとナナチという対照的な運命をよくここまで描いてくれたと感謝したいです。ありがとうございました。2期制作が決定することを願っています!