砂漠を舞台とするファンタジー作品です。『四月は君の嘘』のイシグロキョウヘイ監督+横手美智子ということで注目していましたが期待以上でした。
砂漠を漂流する砂クジラで暮らす少年チャクロ。彼は廃墟の中で衰弱した少女リコスを発見します。第1話では、砂クジラの住人たちが彼女に対して様々な反応を見せる様子が描かれます。
まず世界観の描写が良かったです。冒頭から葬式を描くのは暗いかもしれませんが、異なる文化、風習、死生観を描くにはピッタリですし、砂漠の乾いた青空に人々の祈りを重ねる絵は、人々の素朴さや純粋さが伝わるとともに、異世界情緒をかき立てられました。
説明は多かいですが、物語の世界観、登場人物の置かれた状況や人間関係など1話で多くのことが理解できましたし、人々の穏やかな暮らしを描きながらも、大きく動く物語にグイッと引き込まれました。
中でも舞台設定の独特さは、早くもいろいろなことを想像させました。
人々は砂漠を漂流する泥クジラという狭い世界で暮らしています。そして人々は超能力を持った短命な大多数と、長命で超能力を持たない、歴史や諸事情に通じた少数の指導者層に2分されています。
超能力、外界から隔絶した狭い共同体、上と下で知識の共有がなされていないという状況は、『新世界より』と重なるものがありますね。
加えて公式ホームページのあらすじにもある《砂刑歴93年》という紀年法。
砂刑歴・・・あまりに意味深な言葉ではないでしょうか?
第1話では砂クジラに暮らす人々が良く描かれていたと思います。質素で、素朴で、自分の世界を疑うことなく生きている。そんな彼らに来訪者リコスは何をもたらすのか。今後が気になります( `・ω・´)ゞ