2クール目は回を追うごとに面白くなっています。
貧困を戦争で解消しようとするバルトライン帝国と、それに抵抗するトルキエ将国の経済戦略は、2大強国の避けられない正面衝突へと加速度的に突き進んでいるように見えます。
加えて政治家たちの駆け引きがそれをさらに面白くさせます。懐に隠し持った鋭いナイフを垣間見るようなスリリングさがあるのです。
今回は不気味な動きを続けるバルトライン帝国の真意が明らかになります。ポイニキアに続き、なぜ岩の都スコグリオを攻略したのか?
スコグリオはかつてのポイニキア帝国原初期の政治体制を今に受け継ぐ国。彼らの狙いは古い起源を持つ両国を支配下に置くことで、自らをポイニキア帝国の遺産の継承者であると主張し、
かつて世界を支配したポイニキアの最大版図を取り戻すという大義名分を掲げることだったのです。
これはさすがにむちゃくちゃです。ポイニキアやスクゴリオがかつての栄光を取り戻すために、バルトライン帝国を頼ったというなら、まだ話はわかるけれど、それですらない。
また、大義名分もなしに戦争はしないものですが、もちろんあれば良いというわけでもなく、あらゆる外交の交渉カードを駆使して、それでもどうしても解決できない問題が2国間にある場合に、取りうる選択して存在するのが戦争というものでしょう。
しかし、バルトライン帝国が抱える問題はそもそも内政上の問題であり、独力での解決を放棄し、他国を侵略して解決しようとしているわけだから、呆れるのを通り越して清々しくすら感じます。
今にして思えば、ベネディックの判断は正しかったのかと思わずにいられませんね。結果論ですが、ベネディックがポイニキアを助けていたならばバルトライン帝国の戦略はもっと遅れたはずだから。
ポイニキアの陥落以降、マフムートと行動を共にしているキュロスの心境は複雑でしょう。
ベネディックでは国家間の関係が冷徹な政治判断の上に成り立つものであることを見せられましたが、刻一刻と変化する国際情勢に対応するにはそれだけでは不十分なのかもしれません。
しかし、ポイニキアがここまで物語の核心に関わるとは。
物語の開始時には想像だにしていませんでした。
さて、トルキエにとって当面の問題はバルトラインの動きに対応するため、トルキエ軍がルメリアナ大陸を通過する許可を得ることですが、フローレンスの国家元首カテリーナはマフムートとの面会を利用して民意を察知し、さらに小国家群で同盟を結び、第3勢力・クオーレ同盟を作り出します。
この辺りは優れた政治家だと思いますが、問題は文化の中心地というだけで軍事力を持たないクオーレ同盟が、果たしてどれほどの影響力を持ち得るのか、でしょう。
一方のマフムートにとっては、トルキエのスパイが命懸けで伝えた情報が彼らを動かす武器です。ここに至っては下手な小細工は不要。自分の武器で相手を説き伏せようとするでしょう。次回、どんなやり取りが描かれるのか楽しみです( `・ω・´)ゞ