ブルーベリーの収穫は初夏なので、鳥避けは数年先の春に必要なのですが、植樹した後に圃場外周に支柱を建てる工事は困難になることと、植樹の目印にする為、年末年始休暇に施工します。


 先ずは単管パイプの手配。φ48.6mm、厚さ2.4mm、長さ3.0mのドブメッキの鉄パイプです。

 1束100本、約1t、少なく感じますが、

トラックやユニックの傾きを見ると、施工の労力がかなりの重労働になる予想ができます。


 この圃場は、約3000㎡を防鳥ネットで覆う為に、200本の単管パイプを使用します。


 電解メッキのパイプは、メッキ鋼板を曲げて筒状にして溶接する為、溶接箇所はメッキがなくなっています。圃場で長期間耐食性を維持する為に、溶接後に亜鉛メッキをドブ漬けしたパイプを選択。


 肉厚は、ホームセンターで販売されている1.8mmより、2.4mm厚を選んで、曲げ剛性を確保して、筋交を減らす設計です。草刈りや運搬、収穫の邪魔にならないように配慮して。


 私はどんな仕事も図面を描いている時はワクワクしますが、材料を買った瞬間から、重い不安に駆られます。


 新しい材料は、仕上がりが美しく、それだけで工業製品としての価値を感じますが、自分の加工によって、それが崩れて行くことを感じます。その先に防鳥ネットとして、役割を果たしてくれるまで、この不安は拭いきれません。