先週、果樹園に設置した中古の仮設トイレは、

水洗用の吸水ホースと、排気パイプが劣化していて、

直ぐには使えない状態でした。

 

 早速、ホームセンターで、同じ形状のホースを探しました。

洗濯機の風呂残り水吸水ホースが、φ19㎜で形状でありましたが、

素材が熱可塑性エラストマーと表示があり、耐候性に問題があります。

一先ず復旧させることを優先に購入。

 おそらく、屋外で直射日光にさらされると、可塑剤が揮発して、

3年もすると、写真のように破損すると思います。

 

 約25年前、塩化ビニル樹脂を焼却すると、ダイオキシンの原因とされ、

自動車内装と家電を中心に、脱塩ビの政策が進められました。

いつの間にか、塩ビに回帰していますが。

 

 当時、私は自動車内装材を生産していたので、塩ビの代替素材に

エラストマーを評価しました。エラストマーは扱いやすい反面、

塩ビと比べると、摩擦係数が高かったり、耐久性、

剛性と弾性、柔軟性のバランスが難しく、このホースは

写真のように曲げてもつぶれない特性などは、相当検討された素材だと

思います。

 

 吸水タンクのキャップに穴をあけて、ホースを指して水洗機能復旧。

 排気口は、エアコンダクトφ65㎜用のキャップを被せて応急処置。

開けておくと、歩行者の高さで匂いが漏れたり、虫の侵入経路になるので、

排気巻とは一次断絶しておき、後日ダクトを修理します。

 

 鍵は中からかけることが出来ますが、

鍵をかけないと、使わないときに強風でドアが開いてしまうので、

外から施錠出来る鍵を取り付けました。