ある路線に
割りと仲良く話せるジィがいます
名前は聞いたけど覚えてません
ある日(←ても最近)
そのジィが乗って来たバスは
満席となりました
満席と言っても
マイクロバスのショートなので
助手席を除けば16人で満席
あとは補助席となります

その時、駅から18人乗車です
人をかき分け
我先に乗る人って大体決まってて
普段乗り慣れない
観光や帰省の人って最後となります
この時も最後に残った
若い男女2名が補助席となりました
2人の関係は分かりませんが
目的地は同じです
男性が先に乗車して
後の方の補助席に座ります
他の利用者さんが降りやすいように
少し考えたらそうなります
そして最後に女性が乗って来たら
ジィが補助席を倒し
「ココ座りぃ」
と言ったその席は
自分の隣
出入り扉の脇でした

思わず声が出てしまいましたが
「すみません、ありがとうございます」
と、ニコやかに彼女が言うので
黙ってました
そして次のバス停
一人おばちゃまが待ってます
一度立ち上がり
補助席を上げてないと
おばちゃまは乗れません

そうして
若い彼女は同じ席に座り
おばちゃまは、その後ろに座ります
さらに5分後
そのおばちゃまが先に降車です
同じ事を繰り返し
同じ席に座る彼女
次は普通席に座ってる方が降車
その空いた席には
彼が座り
同じ事を繰り返す彼女
10分遅れたわ!
ジジィ!やりやがったな!
たった100円で
キャバクラのような至福の時を楽しむジジィ
ルームミラーに写るジジィは
「へ」の字の目になり、楽しそうです
しかし
爆笑しながらチラっと目が合うと
なんかオレの悪口言ってんな
と、思ってしまう老犬は
う○こは太いけど
ケツの穴は小さなヤツです