夕方の最終バスに
私服で乗って来たのはJKのミキちゃんです
「どしたん?バイト?」
「お母さんとおばあちゃんと一緒やってんけど、先に帰るねん」
「珍しいな…いや、知らんけど」
「学校で三者面談やってん」
「え?まだ一年やのに?」
「うん、進路とか…それに先生4人とお母さんとおばあちゃん、7者面談やっちゅーねん」
「へー…何か言われた?」
「ミキは態度が悪いって」
「ブワァッハッハッ!先生分かってるやん!」
「例えば、遅刻するな言うても返事だけで翌日遅刻するとか…お母さんも小さい声でスイマセン言うし」
「それって面談じゃなくて喚び出されたんちゃうん?」
「態度悪い言われてもミキはミキやから変えれんっちゅーねん、いきなり敬語とか使ったら気持ち悪いやん」
「今すぐ変えろ、オレを敬え」
「コ○すぞ、オッサン」
「悪い方向に変えるな!」
「あ!」
「あ、がどうした?」
「電話しよってラインきた」
「彼氏か?いちいち断ってから電話ってするモンなんか?」
「いつもそやで」
「へー…したったら?」
「うん、放送鳴らさんといてくれる?他に誰も乗ってない?ミキ一人だけ?」
「オレオレ…」
「あ、忘れてたわ」
「今まで誰と喋ってたんや」
「ふんふんふーん♪」
「らーらーららー♪」
「………電話せんのかい!」
「あ、後にする」
「ははーん…その為に先帰るんやな」
「フフフ♡もーめっちゃカッコえーねんで、どーしよ♡」
「どーしよって…好きにしなはれ」
「何したらえーかなぁ?」
「そりゃナニやろ…ナニ、もうしたんか?」
「え?何言うてんの?」
「いや、オッサンの独り言や」
「いやらしい事考えてたんやろ!やっぱ変態やわ」
「うん…」
「なぁ、老犬さんにもそんな時あった?」
「誰にでもあるやろ、どんだけ長生きしてる思てんねん」
「おぇ!」
「吐いたか?吐いたな!」
「ゴメン間違えた、キモやったわ」
結局最期には怒られてキモいと言い残し
彼女は降りていきました