それは奇跡的に天気になった投票日の事
遅番の仕事だったので
朝、投票してから出勤したらば
予報を覆しての天気だったので
町では町民運動会もやっており
こんな日に誰がバス乗るねん
と、疑問を抱いて仕事してますと

2〜3軒隣の家の玄関で
手招きするおばあちゃん
なに?ダンゴでもくれるん?(←いやしいヤツ)
とも思いましたが
場所がバス停近くなので
止まって
「どしたん?バス乗るん?」
と、声をかけると
「バス乗りたいんや」
「もう時間やから乗るなら待っとくけど乗る?」
「乗りたい」
「今乗るん?」
と言って動かないおばあちゃん
「ちょっとソコ危ないからコッチ来て」
「おや、そうかい」
「ホンマに乗るん?ドコ行くんや?」
「ドコ行ったんや?」
あー…そういう事か…
「ドコも行ったらアカンで」
「東京の墓はドコ行ったんやろ」
「ソレはボクには分からん」
「東京のはドコ行ったんやろなぁ」
「知らんけど東京ちゃう?」
こりゃまいったゾ
バスの真横にいるので動けない
その時でした
「お母さん!バスなんか止めたらアカンやん!」
「運転手さん、ゴメンなさい」
「いえ、大丈夫ですよ」
そうして
おばあちゃんは家に入って行きましたが
バスなんかの「なんか」ってなんだ?
それに
バスじゃなくても止めないで下さい