柔道女子の憂鬱 | ゼファオス~アラカンライダー~

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ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

最近学校帰りは電車だと聞いてた

JKのミキちゃんです


夕方のバスに乗って来ました

「あれ?電車じゃないん?」

「クラブはよ終わらせてもろた」


「そうなん?大丈夫なん?」

「大丈夫やから乗ってんねん」

「それよりさぁ、ミキちゃんとお金払ったやんか」


「払ったな」

もっと優しくしたれや!


「いや、優しいやろ」

「中学生ん時はお金払ってる人には優しい言うてたやんか」


「ホンマ、小姑みたいに細かい事言うとんな」

「ってかオレ、優しくしてるやん」

そういう勘違いやめた方がいいって…


「小声で言うな!なんか傷つくわ」

「あ、ちゃうねん、聞いて!」


「なにが違うんや」

「うん、新しい柔道着買ってんけどな

なんかマーク付けるトコ、ミキ女子で赤やのに男子の青マーク付けられてん」


「なんかよく分からんけどアカンのか?」

「試合あるのにマーク違ったら出られへんねん、お店が間違えたのに、試合までに間に合わんらしい」


「男と間違われたんやな、マジックで色塗っときや」

「それでな、中学生は男子も赤やから、同級生の男子に借りてん」


「良かったやん、クサそうやけど」

「ホンマそれ!お母さんも知ってる人やから、女の子が使うんやからって、よく洗ってくれたんやけど…」

「ミキの事、女の子って言うてくれてん」


「そこ?」

「でもなぁ…まだ酸っぱい気がする」


「試合出れるんならいいやん」

「あれ?乗ってんのミキだけ?」


「あぁ…たぶん…」

「眠たなってきた」


「いきなりやな…寝ときや、着いたら起こしたるから」

「うん…」


「ん"…ん"…ん"…」

「はや!」


µ¤∆¶×№‡…

「………」


「ハックション!」

「おー!驚いた!」


「なんか寝言いうてたで」

「失礼な!寝てないし」


「ほな独り言か」

「そこまでボケてないし」


「じゃあなんやねん…」



そして彼女は

降車して行きました