「ハロー」
「は?」
「ハロー」
「なんや?ウィッキーさんか?」
「ん?挨拶やで?」
「まぁ…そうらしいな」
「あ、クシ忘れた…老犬さんクシ持って…ないよな」
「なんでオレが持ってる事あるねん」
「髪の毛ないもんなぁ」
「どこがやねん」(←少しムキ)
「クシ使ってラクシなアカン、ワハハ!」
「は?」
「ダジャレやで」
「小学生か!」
「太陽で焼けてイタイヨウ!ワハハ!」
「オモロいのか?小学生かオッサンしか今どき言わんゾ」
「流行ってんねん、老犬さんもなんか言うて」
「

」
「しょーもな…」
「ナゼ?」
「そういえばオッチャンの子供は気合入れる時に、ドリャー!エビドリャー!カニドリャー!って言うてた」
「フフフ…それはオモロい」
「どうもミキはオレだけ目のカタキにしとんな」
「だってミキ太ったから見ても判らんでって奥さんに言うたやろ?」
「エスパーか?」
実はヨメと何度かスレ違ったそうで
一度目は頭下げたけど気付かれず
二度目は手を振ったら振り返してくれたけど、たぶん誰だか判ってないと判断し
三度目に自ら「ミキぃ!」と叫んだようです
「二人で歩いてたからどっちか判らんやろ思って名前言うてん」
「でも太ったとか言うてないで、ゴツなったとは言うたけど」
「同じじゃ!ハゲ!」
「同じちゃうし、ハゲてないし」
「奥さんが悪く言うヤツは、やり込めたれ!って言うてたもん」
「なんでやねん!話してないやろ!」
どうやら最近になって
彼女は心の声が聴こえるようです