嫌いと言いながら | ゼファオス~アラカンライダー~

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ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

連休前の夕方



学校帰りのミキちゃんが乗って来ました


それは夕方早目の混んでる時間

学校の近くから乗車して

オバァさんチの近くで降りたので

会話なし


そして2時間後

次のバスに再び乗って来ました


「なんや、ジィちゃんに送ってもらわんかったんか?」

「そんないつも送ってもろたら気ぃ使うやんか」


「なんでジィちゃんに気ぃ使うねや」

「暗いと危ないやん」


「暗いし危ないから心配しよるで」

「そんなん言うてミキが乗らんかったら寂しいクセに」


「そうでもないよ、シカさんもサルさんも見送ってくれるからな」

「ふーん…さっきもミキと話しせんかったから泣きたかったんちゃう?」


「さっきは混みすぎて泣きそうやったわ」

「そんで明日から休みやけど、どっかデート行くんか?」

「うん、田辺に行くか橋杭岩のイベント行くかどうしようかな」


「橋杭岩にしとけ」

「なんで?」


「目の届かんトコ行ったらナニしだすか分からんがな」

「誰目線やねん!親か!」


「お父さんやったら間違いなく言うやろ」

「お父さん嫌いやからいいねん」


そんな事言ってた彼女

翌日の昼間のバスに一人で乗って来ました


「あれ?デート今から?彼氏は?」

「ちゃうねん、それがさぁ」

「お父さん、指先飛ばして病院行ったっていうからオジイちゃんと病院行くねん」


一気に騒めく車内です

「指先ってナニしてたんや?」

「釣り」

「なんかに噛まれたんか」(←乗ってた知らないジィちゃん)

「たぶん糸が指に巻き付いて引かれたんです」

「あーほな指先は海の中やの…見つかったら着けれるけどのぉ」


「痛いやろなぁ」

「そら痛いやろのぉ」

「痛いに決まってるが」(←乗ってた知らないバァさん)


「どぉしよ…」

「んなもん、どぉにもならんわ」


しばらく黙ってましたが


「ホンマにウザいオヤジやわ…」

「泣くなや」


「嫌いやのになんで心配なんやろ」

「そりゃ肉親やからな…オレがケガしても心配せんやろ?」


「うん…」

「いや、少しぐらい心配してもいーんやで」


「分かった、心配するで」

「いや、やっばいい…」

「ってか右手やったらメシも食えんやろし、慣れるまでミキ食べさせたらなアカンで」


「うん、そんなんやるよ」

「まぁ、頑張れって言うたり」



そんな話をしてバスを降りた後

小走りでジィちゃんんチに向かったようです


その後の経過は知りませんが

そこはやはり親子ですね