この可愛いピンクのバス
運転手によって様々ですが
老犬は 換気のために窓を開ける事が多いです
窓っても
小さな窓が客室には3つしかありません
朝一番のバスには
子供達が通学に利用します
この日は たまたま小学校が休みで
中学生しか乗ってないので
結果的にまだ良かったと思える事です
国道の右側のスペースに停める
少しやりにくいバス停で
3人の中学生が乗車です
子供あるあるで
一番後ろの席に座りました
写真の通り エンジン諸々があるので
少し高くなってます
着座したのを確認したので
国道に戻りやすい位置まで
バスを動かします
すると
「運転手さん!運転手さん!痛い!」
と叫ぶので
座席から落ちたのかと
慌てて振り返ると
足を伸ばして顔をしかめてます
「なんや?攣ったのか?」
「ハチに刺されました!」
「マジか! ハチどこ行った?」
「まだ足を刺してます」
少年よ
ナゼ進行形の事を過去形で表現する?
しっかり国語は学べよ
などと言ってるヒマもなく
近くにあった台帳を持つて行き
見てみると
靴下の上から刺してます
で、でけぇ…
詳しくないので種類は分かりませんが
3cm以上あるスズメバチです
「余分に痛いやろけどシバくで」
と言ってハチを叩き落とし
車外に出します
「針残ってないかよく見て」
と友達に見てもらいます
自分で見れない老眼がにくい…
「針ないみたい」
「よし絞れ」
さて、ここで問題です
一瞬のウチにいろいろ考えます
ウチに帰した方が良いのか
学校まで行った方が良いのか
そもそもハチは小窓から入ったのか
元々いたのか
子供に着いてきたのか
他にいないのか
そこで出した結論は
学校まで 約三十分
「学校着いたらすぐ保健室行ってアンモニア塗ってもらい」
そう言ってバスを進めます
そもそも次のバス停でも子供は待ってます
現在遅延が5分
次のバス停で
やはり子供達とジィさまが乗ってきました
「痺れてないか?しんどくないか?」
と声をかけながらバスを進めます
「めっちゃ腫れてきて痛いです」
「やろなぁ」
最悪 途中で救急車呼ぶ事も考えながら
ふと思いました
途中に消防署あるやん…
そう、救急車呼んでもそこから救急車が来るのです
しかもそこは 老犬も搬送してもらったり
消防団でも顔合わせたりと
馴染みの隊員もいるかも知れない
そう思い
会社に連絡してから
国道から脇道へ入らねばならない所をスルーして
消防署へ直行し
事情を説明
規則にないムリをお願いし
子供の応急処置をしてもらい
学校から迎えが来るまで預かってもらう事が出来ました
その後
スルーしたバス停を回り
15分もの遅延となり
乗ってくる利用者さんに
ヘラヘラ謝りながら
無事に終わりました
小学生がいなかった事
途中に消防署があり
救急車も出動してなかった事
隊員の方達が応変に対応してくれた事
いろんな事が幸運に繫がりました
小窓が開いてたのが悪かったかな…
などと落ち込む老犬でしたが
夕方 会社に
ご父兄の方がお礼を持って挨拶にいらっしゃり
運転手さんに「助かりました」と伝えて下さい
と言われたそうです
ホッとしました~(◍•ᴗ•◍)
けど
お礼は ホットではなく
大量の缶コーヒーでした
ありがたいですね