久々 中学生のミキちゃんが同級生男子と
乗ってきました
開口一番
『前 一緒にご飯食べたやんか』
『誰が誰とやねん』
『ミキが奥さんと』
『あぁ…あったな』
『あの時 奥さんがミキの事可愛いって言うてくれたやん』
『そんなん言うてたか?』
『うん、それが今でも嬉しくて 忘れられへん』
『そうなん?なんぼでも言うたんで』
『老犬さんみたいな胡散臭い人に言われても嬉しないねん!』
『奥さんにまた会いたいわぁ 泊まりに行っていい?』
『前からいいって言うてるやん』
『夏休みになったら遊びにこいや』
『遊びにこいや…なんで上からやねん』
『アカンのかい! でもお盆はアカンで』
『なんでよ?』
『バァさんの初盆やから』
『そうなん?ミキも灯籠流す』
『なんでやねん、それにオバちゃんの孫くるで』
『え?いくつの子?』
『ミキよりイッコ下』
『それはアカンわ…ミキ嫉妬するわ』
『いやいや それはおかしいやろ…そや!』
『びっくりした、なに?』
『ミキ その子に勉強教えたってくれ』
『え? どんな子?イッコ下?』
『うん こないだチ○毛生えたって喜んでた』
『そんなん報告するん?どこで?』
『電話で…最近はボワボワになってきた言うてた』
『チ○毛ボワボワって…ボーボーって事?』
『そやな』
沈黙 1分
『くく…』
沈黙2分
『くくくく…』
沈黙3分後
一人 オバちゃんが 笑いながら降車する時
後ろを見ると
両手で顔を隠しながら
『くくくくくく…』
『泣いてんのか?』
『くく…くく…わはは…チ○毛ボワボワとか年頃の女のコに言うなや!』
『いつまで笑とんねん』
『ふー…なぁその子細い?』
『細い?チ○毛か?』
『そこまで チ○毛にこだわらんわ!身体や!』
『あぁ…細くはない、チ○毛は知らん』
『またチ○毛 なんでそんなに好きなん?』
『大人になりたいんやろ? オッチャンと風呂入った時も 早くオッチャンみたいにボーボーになりたい言うてた』
『え?老犬さんハゲてないん?』
『ハゲるかぁ!オッチャンかて中学生の時から成長続けとるわ!』
『みんな中学ぐらいからボーボーなん?』
と いう話の時
同級生の男の子が降車しました
『いつからボーボーなんか今の子に聞いてみぃや』
『ミキ あの子とは あんまり喋った事ないねん』
『話のキッカケになるやん』
『いきなり あなたチ○毛生えてますか?ボーボーですか?もしそうならいつからボーボーですか?……そんなん聞けるワケないやろ!』
『そやな 他人に聞く前に自分からやな…』
『ミキは小学2年生の時から…』
『早すぎるやろ…波平の頭みたいなん1本だけやろ』
『ってか そんなもんも言えんわ!』
そこで 最後に残ってた利用者さんが
爆笑しながら降車しました
『言えんわって 聞かれたで』
『笑えんわ…』
そうして 彼女は降りていきました~(*''*)