バスに乗り込んで来たのは
もちろんミキちゃんです
『おはよう』
『おはよ なんで体操服?』
『ダンスの練習やねん、運動会の』
『今年はあるんや、良かったな』
『それでな、ちょっと聞いて』
『なんや?聞いたろ』
『なんか 診断したんやけどな』
『なんの?』
『ミキは友達が多いとか 将来の事考えてるとか 花3本開いたんもろて 良かってん』
『どーゆー事?』
『花がつぼんでるより開いた方が良いねん』
『いや、そやなくて なんの診断?』
『だからぁ ミキらがちゃんと将来考えてるかとか 友達と仲良くできるかとか』
『学校でやるん? なんか紙に書いたり?』
『先生と話したりとかした』
『悪いとこも教えてくれるん?』
『ほら ミキって悪いとこないやん?なんかある?』
『悪いとこ……口が悪い』
『なに言うてん ミキ先生とかにめっちゃ敬語やし』
『なんでオッチャンらにはキツいねん』
『ナメられてんちゃう?』
『ほぉ~ぉ💢』
『うそうそ、やっぱ喋りやすい人とかあるやん そうゆうのも可愛いやろ?』
『あー可愛いよ、可愛い』
『またそんな言い方 心込めて言えや』
『はい』
『ミキかて ちっちゃい時はホンマに可愛かったんやで』
『ちっちゃい時は誰でも可愛いんや』
『てか 知ってるし』
『なんで知ってるん』
『ちっちゃい時からバス乗っとるがな』
『それに そんな言い方したら今は可愛くないみたいやん』
『それは考えすぎや』
などと 喋ってるウチに
バスは目的地に着き
彼女は利用者全員に挨拶して
学校に行きました
その辺が
他の方から苦情がこない要因でしょうか