夏休みにもかかわらず
早朝のバスに乗ってきたのは
少し大人しくなった
ハズのミキちゃん(12)です
『おはよう フフフ…』
『なに笑ってんねん?』
『なんかさぁ……髪がまとまらへんねん 切ろかな?』
『それオモロいのか?
汗かくから 切ったら?』
『でも ミキ長い方が似合うと思わん?』
『短いのも似合うかもやん』
『どっちが可愛いと思う?』
『どっちも可愛いやろ』
『え じゃあマスクあるんとないんと どっちが可愛い?』
『どっちも可愛いって 可愛い可愛い…』
『なんやねん、
その棒読みわぁっ❗️』
『そんな アーカワイイカワイイ って言われても嬉しないねん!』
『なんでミキを喜ばさなアカンねん』
『いつも優しいミキやからやん』
『ならオレにも優しくしたれ』
『え?なんて?』
『だからオッチャンにも優しくしたれ 言うとんねん』
『マスクしてモゴモゴ言うても聞こえにくいねん なんて言うたん?』
『いえ、もういいです』
『だいたいな 優しくしてほしかったら それなりの事せなアカンやろ?な?』
『聞こえとるやん それなりってどれなりやねん』
『あ!』
『あ がどうした?』
『奥さん見たで』
『どこの?』
『あ~な~た~のっ』
『あー テレビか? バァちゃんカワイイやろ』
『バァさん? 足だけ映ってた人違うん?』
『それは近所のオバチャンや、その後』
『自転車で来た人?』
『それも近所のオバチャンや もう少し後』
『え?あれ?』
『ちんちくりんのバァさんと ゴツいオバチャンと一緒に出てたやろ』
『知らんで? そこまで見てないかも』
『見てないんかい!』
『てかさぁ!奥さんの事ゴツいとか言うたりなや!一人でなんも出来んクセに!』
『いや、それが一番伝わりやすいかと…』
『言葉は選らばなアカンねん』
『細いなぁ とか言うた方が喜ぶんちゃう?』
『それはイヤミってヤツで アカンやつやで』
『ミキかてカワイイ言うても喜ばんやん』
『ミキは自分でカワイイと思ってるだけでいいねん』
と 筋が通ってるのか通ってないのか
よく分かりませんが
朝早くは
相変わらず手に負えないって事は分かりました