などと言いながら乗車してきたのは
中学1年のミキちゃんです
『英語って 小学校から習ってんやろ?』
『うん』
『じゃあ 今さら でぃすいずあぺん とかじゃないよな?』
『ぐっもーにんえぶりわん とか』
『大して変わらんな』
『英語 面白いよ』
と言って教科書を出してます
『でかっ! そんな大きな教科書なんや』
『えーから前向いて運転せぇや』
『はい……』
『………』
『………』
『………』
『じっと見てる? めっちゃ視線感じるけど』
『ちゃんと仕事してるか見張ってんねん』
『オレはちゃんとするわ!』
『怪しいねん 道間違いなや』
『どこのバスに道間違うバスあるんや』
『ちゃんと学校でバス降ろしてよ』
『分かってるっちゅーねん』
『怪しいんやて アンタ意地悪やから』
『失礼な オレはレディーに優しいねん』
『変態やん 女にだけ優しいんや』
『えーやん ミキにかて優しいやろ?』
『どこがやねん ミキ可愛いのに』
『昔はちっちゃくて可愛かったで』
『そんなちっちゃないしな』
『まぁまぁ 言いたないけど 今でもみんな可愛い言うてるで』
『え?誰が? って言いたくないとか一言多いねん』
『言うたらミキ調子にのるから教えたらん』
『ほら やっぱり意地悪やん』
そう言い残し
彼女は学校へ行きました