よく聞いて下さいね(←読んで…やな)
それは 14時55分に駅を発車するバス
駅に着くと 一人だけ常連の K子さんが待ってました
K子さんが 乗り込み 左のバックミラーで 他に誰もいないか確認するも
西日が反射して なにも見えません
14時56分まで待った所で 発車しようと ドアを目視したら
おばぁちゃんが 一人立ってます
『このバスは○○行くんかいの?』
と 聞くので
『行きますよ~ ○○線ですよ~』
『じゃあ 乗せてもらお』
と 乗ってきて
『回数券とかあるん?』
『あぁ ありますよ~ 二千円で11枚綴り』
『じゃあソレ下さい』
『はい、じゃあ今の分 1枚切っていいんかな?』
と 料金箱に回数券を入れて発車しました
おばぁちゃんを A子さんとします
車内は K子さんとA子さんの二人です
しばらく走ったバス停で めっちゃお喋りの
U子さんが待ってました
このU子さん
お喋りなだけじゃなく 声もデカイ
話を聞きながら 走ってたら もう一人
中学生が乗車
初めて見る顔ですが 制服で中学生と判断
中学生は無料です
これで 行き先が分かってるK子さんとU子さん
○○付近で降りるであろう
A子さんと謎の中学生の4人です
とにかく 大声で喋りまくるU子さんに気をとられ
なんとなく走ってましたが
中学生がどこで降りるのか 気になってました
やがて U子さんの降車する所にバスを停めると
中学生も一緒に降りました
なぜだかココでホっとして 残りはK子さん一人だと思いこみ
K子さんの降車する所にバスを停めた時
この日の 回数券を頭の中で整理してたら
A子さんを思い出し
どこで降りるのか気にしながら走ります
そして 終点
『お疲れ様でした、終点です』
と 声をかけるも 人影なし……
あれ? と思い バスを見渡すも誰もいない……
どこで降りたっけ?
と 日報を見ながら 各バス停を思い出してみます
わからへん……(=_=)
料金箱には K子さんとU子さんからもらったお金の他に
自分で入れた 回数券が1枚
全く 思い出せません(*T^T)
次の日の朝
シフト上 同じ○○線に乗務です
K子さんが乗ってきたので
A子さん 乗ってきたのを覚えてるか聞いてみたら
『覚えてるよ、アンタ回数券切って入れた人』
やった❗️ 覚えててくれた❗️
どこで降りたっけ?
と 聞いてみたら
『さぁ?ワタシもわからん、まだ乗ってると思ってたけど 最後ワタシ一人やったもんね』
A子バァさん、 アンタどこ行った❓
ちょっと 気持ち悪い話やわ