私は一階のリビングで、一人過ごしておりました。
奥さんと娘はまだ仕事から戻って来ず、息子は二階の部屋に。
高齢の母は、自室でイヤホンでTVを見ておりました(耳が遠くなり、自分が聴こえる音量にすると、周囲の家族の耳がたまらないため)。
夕食も取っていて、私はリビングでPCを広げつつ、食後の焼酎を楽しんでおりました。
そのとき

コン
と、音が……
あれ、何の音だろう? と周囲を見まわすが、やはり私以外の人間はいない。
気のせいかと思っていると、また…
コン!
コン!
と、一定の間隔を置いて、何度も。
「え、なに、この音。錯覚じゃないよな」
ちょうど人の指で、壁をノックするような……そんな音なんです。
あらためて私は音の発しているあたりを見ました。どうも食器棚のある壁のあたりなんです。
食器棚の上は、この季節、リブラのお気に入りです。彼女が体を伸ばして、毛づくろいをしているのが、ちらっと見えます。
リブラの首の鈴が、時折、チリチリいっています。
が、リブラ以外、いない……
「おかしい。やっぱ、音のするようなものは何もない」
私はまた座りました。
コン!
コン!
「ちょっと待て、これヤバイんじゃない



音の発信源は、どう見ても食器棚のあたり。
私は椅子を持ち出し、高い食器棚の上の覗いてみました。
そこにはっ――




わかります?
長毛種の血が入っているらしいリブラは、たてがみとかもご立派なのですが、足の指の間から毛がもさっとはみ出しているのです。
毛づくろいするときに、彼女はそれを噛んで、後ろへ引っ張る。
それが口から外れた瞬間に、後ろ頭が壁を小突いていたのです。
コン!
と。
それを何度も繰り返していたので、音が定期的に発生していたと……。
まあ、よくよく考えたら、もしユーレイさんとかいたら、リブラは見つけるよな。
え? なんでかって?
ほんの時々ですけど、リブラ、見てるんですよ。
まったく何もいない空間を、あたかも何かの姿を追いかけるように、
じーーーっと見ていることが。
そういうことがあっても、特に警戒するとか怒るとかいう感じじゃないですけど。
今年もお盆が近づいてきました。
亡くなった親父とか、ご親族が戻ってこられるかな~?
チャンチャン♪
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