真夏の夜の怪 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

先日の夜のことです。

私は一階のリビングで、一人過ごしておりました。

奥さんと娘はまだ仕事から戻って来ず、息子は二階の部屋に。

高齢の母は、自室でイヤホンでTVを見ておりました(耳が遠くなり、自分が聴こえる音量にすると、周囲の家族の耳がたまらないため)。

夕食も取っていて、私はリビングでPCを広げつつ、食後の焼酎を楽しんでおりました。

そのときビックリマーク

コン

と、音が……

あれ、何の音だろう? と周囲を見まわすが、やはり私以外の人間はいない。

気のせいかと思っていると、また…

コン!

コン!


と、一定の間隔を置いて、何度も。

「え、なに、この音。錯覚じゃないよな」

ちょうど人の指で、壁をノックするような……そんな音なんです。

あらためて私は音の発しているあたりを見ました。どうも食器棚のある壁のあたりなんです。

食器棚の上は、この季節、リブラのお気に入りです。彼女が体を伸ばして、毛づくろいをしているのが、ちらっと見えます。
リブラの首の鈴が、時折、チリチリいっています。

が、リブラ以外、いない……


「おかしい。やっぱ、音のするようなものは何もない」

私はまた座りました。

コン!

コン!


「ちょっと待て、これヤバイんじゃない!? もしかして季節的にユーレイ的な!?
叫び

音の発信源は、どう見ても食器棚のあたり。

私は椅子を持ち出し、高い食器棚の上の覗いてみました。

そこにはっ――!!









わかります?

長毛種の血が入っているらしいリブラは、たてがみとかもご立派なのですが、足の指の間から毛がもさっとはみ出しているのです。

毛づくろいするときに、彼女はそれを噛んで、後ろへ引っ張る。

それが口から外れた瞬間に、後ろ頭が壁を小突いていたのです。

コン!

と。

それを何度も繰り返していたので、音が定期的に発生していたと……。



まあ、よくよく考えたら、もしユーレイさんとかいたら、リブラは見つけるよな。

え? なんでかって?

ほんの時々ですけど、リブラ、見てるんですよ。

まったく何もいない空間を、あたかも何かの姿を追いかけるように、

じーーーっと見ていることが。

そういうことがあっても、特に警戒するとか怒るとかいう感じじゃないですけど。

今年もお盆が近づいてきました。

亡くなった親父とか、ご親族が戻ってこられるかな~?


チャンチャン♪




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