8月3日、火曜日。大学の前期の最終講義日でした。
この日は通常は試験日です。
私は試験を行わずに採点するので、最終日も講義するという予定だったのですが、
なんと今年から試験日には講義を行わない、ということが決まっていたようなのです。
それが私に伝わっていませんでした

生徒には最終日にも講義、しかもこの日に限って、単位所得に少しでも有利になるようにという配慮から、出欠を取ると予告していました。
ちょっとしたトラブルはあったものの、予告通り出欠を取り、最終のまとめ講義を行うことができました。
やれやれ。
それにしても。
この前期の講義では、交換留学生(おもに韓国からの)が非常に熱心でした。
いつも講堂の前のほうに座り、講義に聴き入っている。
みんな、良い子でした。
それに言葉のハンデがあるにもかかわらず、優秀でした。
私の問いかけに、答えて、正解を口にするのも彼らだった。
最後の講義を終えたところで、交換留学生の一人が「もう帰ることになっている」というので、短い手紙をくれました。
「一番楽しい授業でした」
……。
他の先生方の名誉のために申し上げておくと、私の講義が面白く感じられる割合が高いのは当然で、いわゆる普通の「勉強」とは異なるからです。
推理小説。
それも書き手のプロがする講義ですから、刺激的であることは間違いありません(まあ、刺激を受けることもなく寝てたりする生徒もいるけれど)。
当然、普通の勉強をする講義よりも面白いはずです。
でも、こんな手紙を残して去って行く彼女ら(女性がとても多かった)。
私のほうこそ感謝したい。
君たちが熱心に、本当にちゃんと理解して聞き入ってくれていた、その姿が目に入るからこそ、私もちゃんとやれたんだよ。
ありがとう。
またいつか会えたらいいね。
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