スイングバイ理論・3 |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

特定の天体がハードアスペクトを発生させたとき、それを調和的後方へ有効利用しようとするスイングバイ。

今日はそれぞれの天体固有の特質から考えられるスイングバイの方法について述べたいと思います。

ただし、このスイングバイにおける天体も、二種に大別する必要はありそうです。

トランスサタニアンとそれ以外の内惑星に、です。

他にも種類分けの方法はいくつかありそうですが、スイングバイの難易度から申し上げると、やはりこのわけ方が最も重要になってくるのではないかと思います。

というのは。

水星、金星、火星、木星というのは自分たちにとって、比較的身近な星です。

たとえば、水星は「コミュニケーション」、金星は「愛情、お金」、火星は「スポーツ」、木星は「外国」とか。

といった具合に、手の届く範疇にそれらの星の意味するところのものがあります。

土星はこの世の現実的な意味での限界点、境界線を守護する星で、だからこそ規律、規則といったことにも関わっています。

そして、土星までが人がかろうじてコントロールできる天体なのです。

ところが、トランスサタニアンはそうは行きません。

天王星→先端科学、航空機、宇宙、独自性、変革。

海王星→芸術、集合無意識、霊的能力、海。

冥王星→破壊と創造、原子力、地下。


「じゃ、今は天王星のハードですから最新技術を導入しましょうか」

「今は冥王星が強力です。探偵(冥王星)になるか推理小説(冥王星)を書きましょうか」

いやいや、そんなことできんからビックリマーク

普通の人間にやれそうなことを言ってくれよ!

ということになりますよね~。

ところが、土星以内の天体たちは、自分が管理している領域の現物が、この世の中にはごろごろしています。

だから、私たちはすぐそばにあるそれを有効利用して、スイングバイしやすいのです。

たとえば。

金星がハードになったのなら、お金や愛情に関する問題が生じるかも知れません。

これについては事前の備えがあれば、お金については対応できるでしょうし、愛情に関しても金星がどの星とハードになっているかなどを判断し、

木星となら、金星はルーズで拡大方向へ向かう愛情となりますから、まず相手に寛大さを示すことが大事になりますし、

土星となら、金星は愛情の冷えや縮小、愛の試練を経験することにもつながりかねませんから、ここで愛の忍耐を学ぶときという覚悟と、土星の美点である現実的で持続性のある(爆発的な喜びや愛情の燃焼にはほど遠いけれど)愛情にチェンジしておくと良い。

などという対応も可能です。

でも、同じ金星でも天王星とのハードは、いきなりの別れをもたらすこともあります。

またなんらかの愛情の破綻、トラブル。これらも天王星の特質である「いきなり」で起きる可能性が高くなります。

冥王星なら、金星とのハードは、金星の愛情を冥王星は過燃焼させ、愛情の暴走行為を招き、愛の破滅といったことにもつながりかねません。

トランスサタニアンは扱いが非常に難しく、劇薬と同じです。

うかつに触れば、こちらが怪我を負ってしまいます。

その迫り来る影響力も、圧倒的で否応ないところがあります。

つまりトランスサタニアンがハードで絡んできたとき、人はまずそれを受け止めるということが第一になってしまうのです。

また金星のようなカラーのついた星がトランスサタニアンと関係を持つのなら、人はその金星を媒体に使ってなんとかコントロールできる可能性もありますが、太陽に直接、トランスサタニアンがハードアスペクトを作ってきたとき、これが問題です。

自分が直接被害を受けるわけですから、どんな出方をするか分かりません。

どのような出方をするのか?

どの程度の被害を受けやすいのか?

これは明日の記事に回します。

そうはいっても、トランスサタニアンでさえ、人が有効利用できそうな側面はいくぶん持っています。
なので、今日は各天体のスイングバイに利用できそうな要素を、すぐ思いつく程度のものですが、列挙しておきます。
キイワードの羅列になりますが、うまくすればあなたもスイングバイできます。

水星→言語、学習、コミュニケーション、文章。

金星→愛情、お金、喜び。

火星→特定の技能、スポーツ、積極性。

木星→社会性、外国、宗教・哲学。

土星→規律、規範、まじめさ、地道さ。

天王星→先端科学や技術、独自性、変革。

海王星→芸術、集合無意識、霊的能力、イマジネーション。

冥王星→究極的な創造力、限界を突破する力。

太陽と月は「使う天体」というよりも、自分自身とも言える別枠の天体なんので、上記の枠からは一応外しておきます。

これらの星がソフトアスペクトの場合、人間は自然とスイングバイできることが多い。

つまりソフトアスペクトは自然現象的に起きるスイングバイなのですが、私たちがここで問題にしているのは、自発的な意志で起こすスイングバイです。

ハードアスペクトの時はどうしても「悪い出来事」として天体の影響が現れてきます。

だからこそ、意識してスイングバイしなければ、スイングバイにならないのです。

さあ、みんなでスイングバイ。

星々の間を、自由にスイングバイ。


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