たぶんストレスなどが原因のものだろうと。
盲腸などでなくて一安心。
お待たせしてしまいましたが、生きがい論の補論です。
7日の記事で、蠍座、水瓶座、魚座の特質を強く持つ人は「難しい」というお話をしました。
難しいというのは、人間的にとか性格的にとかというのではなく、「生きがい」を実感する人生を生きる上で難しさがあるという意味です。
なぜでしょうか?
答えは、じつにカンタン。
これらの星座の支配星は、トランスサタニアン(土星外天体)だからです。
太陽系内では月を含む、太陽、水星、金星、火星、木星、土星がきわめて日常的な、人が認識しやすい星なのです。実際、これらは肉眼で観測できます。
月は個人生活や感情、水星は知性、金星は愛、火星は活動力や技能、木星は社会性、そして土星はその社会の枠組みを守るものです。木星と土星は非常に大きな惑星で、夜空にもひときわ大きく輝いて見えますが、幸運と不運、拡大と制限という真逆の性格を持つこの二つの星は、「社会」という部分では通底した性質を、じつは持っています。
木星は射手座の支配星で、法律とかいった意味合いを持っていますが、土星はこの法律を受けて実際に施行する力となって現れます。これが義務とか規制とかいう、土星的な現れ方になるのです。
つまりこの二つの星は、この世界の大枠とそれを守るものとして位置づけられているのです。
折しも昨日の新聞に、NASAが発表した土星に関する新発見が報道されていました。
土星にはよく知られている「土星の輪」以外にも、もっと巨大な宇宙空間に広がる輪があるそうなのです。
輪の半径は土星の半径の約128~207倍で、土星本体から600万~1200万キロメートルの先に、他の輪に比べて27度傾いて広がっているそうです。輪の厚みは、土星の直径の20倍(!)もあり、もしこの輪を肉眼で見ることができたら(できないんですが)、その輪の直径は満月二つ分になるというのですから、地球から土星への距離を考えれば、この輪の巨大さが桁外れのものだと分かります。
土星の輪は私たちの世界を形作る枠組み、外枠を連想させます。
土星には「常識」とか「既成の」とかいった意味合いがあり、その内側に存在する星々はすべてその枠内に収まっているということになります。
ということは?
そう、金星にせよ火星にせよ、それらの星の力は私たちが日常的に使いやすいものなのです。
たとえば火星だったらスポーツに燃えろとか、金星だったら愛に、月なら家族に、水星なら好奇心あふれる知的活動に、といったことになります。
しかし、トランスサタニアンはそうではありません。
天王星はそれまでの枠組みを打ち壊し、新たな組み替えを行う変革の星です。
海王星はすべてを霧消させる効果を持ちます。
冥王星は完全な破壊と再生。
…………(苦笑)。
こんな星の力、どう使えっていうの?
革命戦士になったらいいんですかっ!
禅の坊さんになって無の境地に達したらいいんですかっ!
テロリストになって核ジャックしたらいいんですかっ!
というようなものですね。
たとえば星が持つ職業的な領域も、かなり非日常的なものです。
天王星はたとえば航空機関系、パイロット、先端ハイテク技術など、やはりそれまでの常識を超える領域にあります。
飛行機は今や日常的ですが、やはり飛行場で働く人、パイロットになる人は少ないし、これは天王星が発見された当時、飛行機がそれまでの常識を超えるものだったからに他なりません。
海王星は医療など人の癒しに関わる仕事、あるいは水商売(液体に関係する仕事)などがあります。医者になる人、看護士になる人はパイロットに比べれば日常的に存在していますし、水商売で生きている人も無数に存在します。
しかし、やはり夜のバーやスナック、キャバレーなどで働くというのは、やはり世間的にはどちらかというとアンダーグラウンド的に見なされがちですし、普通の社会枠の外側にあるものとしてとらえられているのが現状です。医者もまた人の命や健康を守るための、別枠的な存在です。
医者は「先生」と呼ばれ、水商売で働く人間はどちらかというと低く見られがちです(職業に貴賤はありません。今は世間的な話です)。
このような高度なものと卑俗なものへの二分されたものが海王星なのですが、一般的な生活領域の外にあって、体に不調が起きたときに治してくれるのが医者で、心にストレスがたまったときに鬱憤を晴らしてくれるのが酒と考えたら、両者にはつながりがあることがお分かりになるでしょう。
冥王星は言うに及ばないかも知れませんが、あえて申し上げると、「絶対」とか「絶滅」とか、極限的な状況をもたらすのがこの星ですから、冥王星的な影響を強く持つ人は、そうした死と隣り合わせのような状況に近いところにいます。だから、職業的には爆発物処理班とか、原子力関係とか、あるいは探偵とか、また私がやっているように推理小説、占星術もまたこの冥王星の領域です。
私は金星と冥王星が強力に結びついて、本当に探偵になった人物を知っていますが、これは例外中の例外で、このような職業は非日常的なのも甚だしいわけです。誰もがおいそれと探偵になれませんしなろうとも思わないし、推理小説にしても占星術にしても、簡単にできるようになる仕事ではありません。
だからこそ、これらの星々が支配星となっている、水瓶座、魚座、蠍座は自分自身のこの世でのありようや生きがいを感じることが難しいのです。
あやや。
本日も長くなってしまいました。
補論は明日に続きます。
