今日はクッキージャーの予約もなく、ホテルの勤務もなく、久々にのんびりとした日だと思いながら、「デウス・エクス・マキーナ」の執筆に励んでいた。もう全体の90%に及んでいる。
そうしたところ、知り合いのIさんから「占いを頼みたい人がいる」とメールが。
やはり何もない日なんて、そうそうないんだよなと思いながら出かけていく。
このところ不思議現象が絶えないのだけれど、今日、占った人は大分の出身だとか。
じつは私はなぜか大分の人に縁がある。
親友のNはルーツが大分にあるし、くゆるも母方が大分、知人の女流作家は大分だし、ほかにも……ふーむ、これは何かあるな。
宇佐が呼んでいるのかもしれない。
そんな気がする。
これまでに九州は何度も取材に出かけたことがあるのだけれど、宇佐はスルーしている。
今度、九州に行くことがあったら、かならず立ち寄るようにしよう。
今年中に行けないかな?
それにもう一つ、阿蘇近くで行きたいところがある。
9月か10月になったら、時間が少し取れるようになるので計画してみよう。
その頃には私の生活は、がらっと変わっているはず(の予定。あくまでも予定ですが)。
この15年、ずっと世話になってきたホテル。
このホテルと私の運命は、どこかでシンクロしてきたところがある。
私も作家活動20周年だが、ホテルも開業20周年。
デヴュー時期と開業日も近い。
そしてその後の景気の動向もぴったりシンクロしているし、昨年もそれは感じた。
しかし、ここへ来て私の命運とホテルの運気は大きな隔たりが生じてきたらしい。
私はタイタニックから脱出するかもしれない。すべてではないが。
思えば、多くのものを与えてくれた。本当に感謝している。
サービスの仕事の面白さ。
お客さんたちとの交流、絆。
そして職場を通じて得た数々の縁。
すべてが実り多きものだった。得難い経験だった。
しかし、もう燕は飛行訓練を開始しているのだ。