虹を見た |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

昨日午後、久々に虹を見た。


もうどれくらい見ていなかっただろう。

虹を見ると縁起が良いので、雨上がりに太陽が出ると、反対側の空を仰いだりしていたのだが、もうずっと本物の虹にはお目にかかれていなかった。

数ヶ月。ことによると一年ぐらい。


人工的にシャワーで虹を作ってみることは何度かあった。

しかし、いかにも虹の出そうな状況にありながら、なぜか見ることができないということが続いた。

不思議なものだ。忘れた頃に、ふっと思いがけなく虹と出会った。


実際、4月以降の私の運気というのか、現実は、まさに「逆境」そのものだった。

しかし、根性であらゆることをやり抜いてきた。

ここへ来て、その出口にさしかかってきたものと思われる。そのサインのような虹だった。


雨も降っていなかったが、曇り空に、ほんのわずかに、午後の太陽の光を受けて、虹が足下の方だけ浮かび上がらせていた。

もっと大きな虹を見たかったなあと思ったが、これは贅沢。

これは戦い抜いてきた自分へのご褒美だろう、と思った。