昨日午後、久々に虹を見た。
もうどれくらい見ていなかっただろう。
虹を見ると縁起が良いので、雨上がりに太陽が出ると、反対側の空を仰いだりしていたのだが、もうずっと本物の虹にはお目にかかれていなかった。
数ヶ月。ことによると一年ぐらい。
人工的にシャワーで虹を作ってみることは何度かあった。
しかし、いかにも虹の出そうな状況にありながら、なぜか見ることができないということが続いた。
不思議なものだ。忘れた頃に、ふっと思いがけなく虹と出会った。
実際、4月以降の私の運気というのか、現実は、まさに「逆境」そのものだった。
しかし、根性であらゆることをやり抜いてきた。
ここへ来て、その出口にさしかかってきたものと思われる。そのサインのような虹だった。
雨も降っていなかったが、曇り空に、ほんのわずかに、午後の太陽の光を受けて、虹が足下の方だけ浮かび上がらせていた。
もっと大きな虹を見たかったなあと思ったが、これは贅沢。
これは戦い抜いてきた自分へのご褒美だろう、と思った。