転換期というのは、東京湾に出現したゴジラが熱線を吐きながら上陸してくるようなものだ。
いや、そのような形を取ることがある。
今、自分の周囲は破壊工作員が各種、作戦を展開中で、あちこちで火種が上がっては消え、いまだにくすぶっている状態だ。
そんな状況でも、時は動く。
昨年、私の旧作「レガリア」の改稿を手伝っていてくれた喜多が、ようやく時間が取れるようになり、再びその職に復帰してくれるようになった。
原稿1000枚を越える「レガリア」を半分にシェイプする。
これが目標だから、大変な作業である。
目指すのは一級のエンターテイメント作品。
私にとってもこの4月は、止まっていたものが動き出す月だ。
待ちわびていた時。
もっともただ待っていたわけではなく、あくまでも前進し続けようとしていた結果、この時期になったにすぎない。これも自然な流れ、必然であろう。
さてZEPHYRの新世紀を担う名探偵像がそろそろ煮詰まってきた。
議論も出尽くした観がある。
ZEPHYRがどのような名探偵を創造するのか、皆様も興味あるところかと勝手に想像する。
でも、今は言えません。
やがて作品の中に現れる彼の姿に瞠目してください。