占星術の法則の一つに、意識せずほったらかしにしている内在する星の力は、具体的な現象、または人物としてその人の目の前(外側)に現れるというのがある。
ちょっと難しい?
こういうことです。
たとえばスポーツに関する優れた素質のあるAという人物がいるとして、彼がそのスポーツの星を自身の才能や能力として発揮せぬまま過ごしたとする。
するとAの中に内在する星が、あたかもAに気付かせようとするが如く、素晴らしいプロスポーツマンとの出逢いを何度も彼にもたらしたり、スポーツに関連した環境を彼に与えようとするのである。
私はよく人の運気を地震や火山の爆発などに例える。
地震も噴火も大地の下に蓄えられたエネルギーが引き起こす。
限度を超えたエネルギーはかならず現象化する。しかし、何らかの条件が働いて抑制されれば、エネルギーは小出しにされ、群発地震など小さな被害が何度にも渡って分散されて起こるかもしれないし、たまりにたまったエネルギーが一度に大爆発し、甚大な被害をもたらす場合もあるだろう。
運気も、内部に蓄積されたエネルギーはどこかへはけ口を求めている。どういう方法、経路を取ろうが、それは現象化されずにはおかない代物なのだ。
そこから逆説的に、こういうこともいえる。
自分が繰り返し出会う出来事、出会うタイプの人物に注目しなさい。
たぶんそれはあなたの隠れた才能、特質である場合が多い。
たとえ無自覚でも、星の力はあなたに道を示そうとしている。
もし人生で何をやりたいのか、自分でも良くわからないという人がいたら、前述のことを考えてみてください。
きっと役立つことがあるはずです。
芸術家と知り合うことが多いようなら芸術家としての才能があるかもしれません。
小説家との出会いが多ければ、小説家。
野球好きなお父さんの子供に生まれて、嫌々ながら仕込まれる場合もあるでしょう。
高名な歌舞伎役者の家柄に生まれ、跡を継ぐことを宿命づけられたように感じる場合もあるでしょう。
星の力は無自覚な、ほんの子供時代からでも働きます。
繰り返しで会う事柄、人。
宿命的に出会わされたもの。
それはあなたへのシグナルです。