ドクタースリープを見てきました。
待ちに待ったシャイニングの続編です。
再びダニーに会えるとは、何という幸せ。
とても面白かった。
とても面白かったのですが、見終わって、複雑な気分です。
ご存知のようにシャイニングはスティーブン・キングの傑作、そして、映画のシャイニングはキューブリックが作ったこれも傑作。
ですが、映画のシャイニングの結末は、小説の結末と180度正反対、全く異なる結末です。
小説のドクタースリープでは、「これは“小説の”シャイニングの続編である」とキングが述べています。
でも映画にするのであれば、キューブリックの数々の伝説的な場面を無視するわけにいきません。
ということで、映画のドクタースリープは、映画と小説の良いところを取り込んで、ストーリーはキングで、そして、映像はキューブリックで作り上げたという感じです。
最後の敵との戦いは、蘇った「呪われたホテル」が舞台であり、そこではキューブリックの伝説的なシーンが次々と登場します。
決戦の場が、そのホテルというのは、ぞくぞくするほど良かった。
結末は、今回も小説とは大きく異なります。
しかし、これは、シャイニングの乖離してしまった二つの結末を、解決するためのように思いました。
この結末も映画としてはありと思います。
映画しか見ていない人には、ぜひ小説を読んで平穏な結末も味わってほしいと思います。
原作には、映画に取り込めなかったインパクトのある重要なエピソードもありますよ。