結婚も、兩親が自分の財産地位から見て、息子さんのお嫁さんを撰んでも、それは、息子の性命には何の関係のない事になって終ひます。


 それは「宿命」のところで申しましたやうに、因縁をくらべ合って、それに依っての結婚となります、因縁の結婚なので、お互ひの「性命」は無視されてゐる筈です。


 本当に「性命」又、これの現はれである霊位の合った結婚なら、そのお互ひの境遇や地位や財産等は無視して結ばれ、お互ひにわがままを云ひ乍ら、何の不安もない、主人が社会的に成功しやふとも、失敗しやふとも、女房に何の「きがね」もいらず、主人がよろめこうが、遊ばうが平然にる女房、ガヅチリと家庭を固めて不安を感じない奥さんが出来て来ます。


 因縁の結婚は斯ふはいきません。主人は自分の才能がないと、オヤジらしくないと思ふし、女房とは何かにと、感情的な差異を感ずる為に、奥さんも神経を使って、疲れるか、神経奥になるか、或は山の神、恐妻になって終ひます。