以前、善通寺に仏さまのお話を聴きに来られていた方が、お話をしておられた方に突然、
「前を向いて話をしてください」
と言われました。
下を向いて話をしてると、何を言っているか、分からないからだそうです。
下を向いてお話をされる方がおられます。
カンペを見たり、言葉の確認のためだと思います。
聴こえにくい方は、口の形を読まれます。
大きい声で話すというよりは、ゆっくり、はっきり、前を向いてお話されると分かりやすいそうです。
他の人がみんな話を理解しているのに、自分だけ分からないと、同じ場所にいても仲間外れにされた気持ちになるそうです。
その方は、自分が理解できないことが続き、みんなが笑っていると、自分が笑われているのではないかと思うこともあると言われていました。
「聞こえない」と言うと、大きい声で話したり、マイクの音量を上げる方がおられます。
マイクの音量を上げれば聞こえるということではありません。
相手の顔を見てお話しすることが大切
お話をする時に、相手が聞こえているものと思われるのが辛いと言われました。
いつもいつも、私は聞こえてませんって言わないといけないんですか?と。
お話をする方は、聞こえているのが当たり前と思うのではなく、みんな聞こえているかな、見えているかなと確認して欲しいと言われました。
聞こえるのは、当たり前じゃない。
見えるのは、当たり前じゃない。
生きているのも、当たり前じゃない。
前を向いて話そう