今年の後半 この劇団の劇場公演あり
はじめてキューブリックを観た時の感想懐かしの

始まりがあって 終りがあり それをふまえて また 始まる

何か 複雑系の概念みたい

システムを構成する要素の振る舞いのルールが 全体の文脈によって 動的に変化してしまうシステム(引用)

今という出来事を 襲た時 過去の出来事そのものは 変わりはしないが その出来事に対する意味は 移ろうという ような…


幼き時 その出来事は 小さな心では とても耐え難く、愛(かな)しき魔法で守られた
故に その後に続く旅路の風景をね 重ねてゆけた

それはまるで 「生きるのよ。」と言われているかのように…

慈愛のような すべてを つつみ込む 愛(いと)しき魔法

それをかけたからこその 母の「バカだね~」の言葉

でも 主人公の現実のささくれが ちくちくと 魔法が解ける時を 告げていたのでしょう…


魔法から覚める事で かけられた その愛しき想いを知り
魔法の世界が 解ける事で
その重き十字架を知る

法の解釈や ワイドショー的な喧騒は 描かれていないが 劇中で知り得た事は

背負う 十字架が重ければ重いほど その物語る魔法の凄さを 知った事だとおもう


そう、それはまるで 絵本作家さんが物語る力を 真名ぶかのように…



業と引き換えに ペンが魔法の杖になることを体感する。



当時ここで 文章が止まってしまった

己れが書いた上の一文に対し 違和感を 感じてしまったのだ

決して ヒトの命を軽んじてはないのだが 魔法が解ける時の管理人のつぶやきや その世界に対し(観ている時も軽い絶句をしていた)

それに返答する 物語りのピースが 言の葉が、無い

ゆえに 業と引き換えにと吐いた文字がヒドく薄っぺらに感じて 文字が解離してしまう
世界を捕捉し世界を支える文字(=こころ)が
記号と
なり
自分の世界観の薄さに辟易し 虚無の重力へと落ち込み 凹んだ(笑)


観劇後の思考とはうらはらに
物語の印象は 市場さんの強烈なワンシーンが 別の磁場へと針を振り切らせ 虚無の重力から解き放つ

遠く未来へ 思いを馳せているかのような 主人公の立ち姿 。 まるで 周囲の空間に魔法でもかけたかのように 空間を彩っていたのだ


役者の存在が空間を染め上げているのだ
実際に 色を視覚で認識していなくても
肉感としての五感は 確かに 彩っていたと実感していて
それにともない なんとも言えない情緒を沸かさせる


雰囲気を纏った姿に

おっさんが魅せられ吸い込まれた瞬間です
純粋に 凄い

そう 思った時
切に 切に、この心の種を
其の瞬間(とき)を 薄らいでいく朝月のように 忘れていきたくない という真情になり
その場面を 形に残したく
時間、かかりながらも考え 表現に苦しみながらも 書き書き
φ(..)
した末



古歌をリスペクトして 言葉くん達にガイドしてもらいながら
幽い(くら:かすかな)思いの中で
暗闇の観客席から詠うのでした



夜月は 太陽を見つめ …その表情(かお)を輝かし
太陽は 何を思いてその身を 焦がす



その光に照された観客が
初見ではありますが
密かに?市場押し、びと へと

のちに必然と成り行きます
(笑)



琴線に触れられたせいか
観劇を身近にさせた

観劇 数回の若葉マークですが
上質の時間をすごせた気がします


シアターキューブリック
観劇 090430