★Hitotsuyama Racing 第7戦オートポリス レースレポート! | ZENTsweeties オフィシャルブログ Powered by Ameba

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9月29日(土)予選

#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / リチャード・ライアン


第4戦菅生からトラブルが続発し思うような結果を残せていない#21 ZENT Audi R8 LMS。いずれのレースも完走さえ果たせば入賞が確実なレースを落としてきただけに、名誉挽回を懸けた重要な1戦となった。オートポリスには週末にかけて大型の台風が接近し、公式練習から終始天候に左右されるレースとなった。公式練習では前戦同様、まずはリチャード・ライアンがセットアップを担当。刻々と変化する天候ゆえ、ライバルのタイムを直接比較することは難しいものの、リチャードはマシンとタイヤの相性がサーキトと合うことを確認すると、すぐに都筑に交代。


都筑は走行前、不慣れなオートポリスに多少の不安を覗かせていたものの、いざコースインすると持ち前のドライビングセンスを発揮。ライバルたちと遜色ないタイムを記録しパートナーのリチャードを安心させた。公式練習はセッション中盤にリチャードが記録した1分57秒451がベストタイムとなり、GT300クラス17位に沈んだが、午後の公式予選に期待を持てるセットアップを見つけ出しセッションを終えることができた。今回もノックダウン方式で行われた公式予選。Q1は雨を得意とする都筑が担当。Q1をトップ10で通過することが確実と思われたが、都筑はタイムアップできないどころか、マシンを真っすぐ走らせることすら困難な状況に陥る。クラス上位が2分00秒前後のタイムを記録する中、都筑は2分10秒を記録するのが精一杯。まさかのクラス21位、Q1敗退という不本意な結果に終わった。


公式予選後の検証により、同じメーカーのタイヤを履く#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8も 同様の症状に悩まされたことから、公式予選前の雨量・路温の若干の変化がタイヤのマッチングを狂わせ、タイヤが全く発熱しなくなってしまったことが判明した。



9月30日(日)決勝


決勝当日も台風による不安定な天候が続き、さらに濃霧が発生。フリー走行が開始早々8分のところで視界不良で中止になったほか、併催のGT Asiaもレースがキャンセルされるなど、午後の決勝レース中止すら危ぶまれる状況となった。しかし、正午過ぎから天候・視界ともに徐々に回復。スケジュール通りスタート進行が行われることに決定した。小雨が降り続いていたことも有り、スタート後2周はペースカー先導のもと隊列を整えて走行するペースカースタートが導入された。


#21のスタート担当は都筑。予選での不本意な結果を払拭したい都筑はスタート早々に#14 Team SGC IS350と#22 R'Qs Vemac 350Rをパスし19位に。さらに5周目には#85 JLOC Verity ランボ RG3をパス。本来のペースを取り戻した都筑は自らが在るべきポジションを目指し、先を急ぐ。その後10位を走る#5 マッハGoGoGo車検Ferrari458を先頭に都筑まで6台のマシンが縦一列に並び心理戦を展開。都筑は前を行く#4 GSR ProjectMirai BMWの番場琢選手とテール・トゥ・ノーズの争いを繰り広げるが、マシンパワーでAudiを上回るBMWを相手に苦戦。コーナーでは背後まで詰め寄ることができても、ストレートでその
差は次第に開いてしまう。現状のペースは決して悪くないことをエンジニアが無線で伝え、ストレスが溜まる状況でも現状維持の冷静なドライブを続けるよう、都筑に促す。都筑は自身のスティントで#4を捕えるには至らなかったものの、一切ミスのないドライブを続け、33周目にピットイン。リチャードに後半スティントを託した。


前戦富士ではピットイン時にエンジンが再始動せずにリタイヤした苦い経験もあり、エンジン再始動の瞬間にはチームスタッフから安堵の表情も見受けられた#21ZENT Audi R8 LMS。ここからリチャードは鈴鹿で見せた激走を再現。ライバルが全車ピットインを済ませた時点で既に入賞圏内の10位までポジションアップ。51周目に#31 apr HASEPRO PRIUS GTを交わし9位に上がると続く52周目には#88マネパ ランボルギーニ GT3をあっさりとパス。55周目に#3 S Road NDDP GT-Rがトラブルによりストップすると7位に。


翌56周目には#27 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリも交わし遂に6位まで浮上。ここから先、前を行く#0 GSR 初音ミクBMWとのタイム差は20秒ほどあり、残り6~7周ではさすがに自力で追いつくことは不可能であることをエンジニアが説明。
6位死守をリチャードに告げるが、リチャードの勢いは留まることを知らず。残りの3ラップで自己ベストを連続更新する走りを見せ、自身のパフォーマンスを強烈にアピール。レースはそのままフィニッシュし、#21 ZENT Audi R8 LMSは今シーズンベストとなる6位入賞を果たした。


Hitotsuyama Racing

http://hitotsuyamaracing.net/