JAF GRAND PRIX 富士スピードウェイ 11月12日 レースレポート! | ZENTsweeties オフィシャルブログ Powered by Ameba

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◆ 11 月12 日 (土) Race 1


公式予選結果 レース2 :立川 祐路 7 位 ( 1 分 43 秒 948 ) 決勝結果 第1 レース:平手 晃平 5 位

< 第2 レース公式予選 > 天候:晴れ |コース状況:セミウエット 


低温のヘビーウエットに見舞われた金曜、本来行われる予定だった順延され、土曜の午前8 時05 分から行われることとなったGT500 第2 レース予選。
立川がアタックするこの予選セッションに向け、チームは早朝から忙しく準備に追われることとなったが、朝から快晴となった土曜の富士ながらもコース上はまだじっとりと黒く濡れた状態。
GT500 に先立って行われたGT300 の予選セッションでもスリックタイヤでコースインも、路面が好転せずレインタイヤに履き替えるマシンが散見されるなど、非常にトリッキーな難しいコンディションでの攻防となった。
前日の予定よりも5 分間短縮され、15 分間で行われることとなったこのセッション。早朝とあって路面温度も低く、LEXUS TEAM ZENT CERUMO は#38 ZENT CERUMO SC430 にソフトコンパウンドのインターミディエイトタ
イヤを装着し、立川を送り出す。


GT300 のアタックが終わり、すぐさまスタートしたGT500 の第2 レース予選。「500」ボードがタワーから提示さ
れ、早々にピットを離れた立川は、ゆっくりとタイヤを温めると、まずは最初の計測で1 分46 秒938 をマークし、3
番手に。さらに翌周に1 分45 秒149 とした立川だったが、ライバル勢のタイムアップも続き、ポジションは5~6
番手といった状況。
そのため、チームはここで同じインターミディエイトながらパフォーマンス的にさらなる向上を狙い、ハードコンパ
ウンドを投入すべく、#38 ZENT CERUMO SC430 をピットに呼び戻す。
午前8 時12 分、ピットインした#38 ZENT CERUMO SC430 は、ピットロード上でタイヤを履き替えると、すぐ
さまピットアウト。再びタイヤを温めた立川は、午前8 時16 分に1 分45 秒396 をマークすると、コンディションの
好転もあり、翌周には一気に1 分43 秒948 にタイムアップしいったん12 番手まで下がっていたポジションを5
番手まで押し上げる。
ファイナルラップには1 分44 秒台と惜しくも更新はならなかった#38 ZENT CERUMO SC430 だが、最終的
に立川は7 番手と表彰台への可能性を感じさせるポジションを確保することとなった。


ドライバー/立川 祐路


「結構頑張ったんですけれどね(笑)。ただ、状況的にはあれ以上は難しかったように思います。最初はソフトコン
パウンドを履いて出たのですが、コース上の水が少なかったこともあり、ハードに変えましたが、結果的にはどちらが良かったかは微妙だったように思います。もう少し乾くのが早いのではないかとセットアップ的に完全なドライセットで行ったので、もう少し雤よりであればタイムももっと出せていたでしょう。明日はいきなりのドライで7 番手スタートになりますが、去年のこのレースなどを考えればタイヤの消耗に苦しむ展開もあるでしょうから、そのあたりを上手くクリアすれば充分優勝のチャンスもあると思います。今日の平手の第1 レースの状況を見て、いろいろ役立てたいですね」

< 第1 レース決勝 > 天候:曇り |コース状況:ドライ


ピットウォークなどを終え、コースが完全なドライコンディションとなった午後3 時15 分。いよいよGT500 の第1 レースがスタートのときを迎えた。昨日の予選で10 番手となっていた平手の駆る#38ZENT CERUMO SC430 は、1 周のフォーメイションラップの後、このレースのみ採用されているスタンディングスタートに臨んだ。
レッドシグナルが消え、抜群のスタートを決めた平手は大きくポジションアップに成功。1~2 コーナー
で起こった3 番手争いの混乱もうまく避けた#38ZENT CERUMO SC430 は、#23 MOTULAUTECH GT-R や#36 PETRONAS TOM'S SC430 とバトルを展開しながら、オープニングラップを7 番手で終える。


しかし、後半重視のセットアップだったためか、序盤今ひとつペースが上がらない#38 ZENT CERUMO SC430
は、2 周目の13 コーナーで背後の#19 WedsSport ADVAN SC430 にリヤをヒットされてしまい、たまらず平手
はスピン。なんと最後尾にまでドロップしてしまう。
後方からの仕切り直しを強いられた平手だったが、この苦境の中、#38 ZENT CERUMO SC430 が徐々に本
来のペースを取り戻し始める。3 周目に#8 ARTA HSV-010 をかわし13 番手とすると、4 周目には12 番手に。
6 周目にスタート位置である10 番手にポジションを戻した平手は、1 分36~37 秒台と安定した好ペースで周回
を重ね、じりじりと前を行く#39 DENSO SARD SC430 を追いつめて行く。


#17 KEIHIN HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010、#39 DENSO SARD SC430、そして#38 ZENT
CERUMO SC430 と四つ巴の接戦となったレース中盤、ブレーキングでのパフォーマンスの良さを活かした平手
は12 周目のダンロップコーナーで#39 DENSO SARD SC430 をパスし9 番手に。さらに翌周の1 コーナーで
は#17 KEIHIN HSV-010 のインに飛び込み、8 番手へとポジションを上げて行く。
13 周目に1 分36 秒470、14 周目に1 分36 秒306 とベストラップを更新しながら快進撃を続ける平手は15
周目に#100 RAYBRIG HSV-010 を捕らえ7 番手に浮上すると、最後まで追撃の手を緩めることなく21 周目
には#6 ENEOS SUSTINA SC430 をかわし6 番手に。


さらにファイナルラップの最終コーナーで、前を行く#19 WedsSport ADVAN SC430 がイン側のラインをキー
プするのを見た平手は、迷わずアウトからアプローチし、クロスラインを採って立ち上がりで#19 WedsSport
ADVAN SC430 に並びかける。
サイドby サイドでフィニッシュラインまでの加速競争に持ち込んだ平手は、ほぼ真横に並んだ状態でチェッカー
を受ける。その瞬間、タイミングモニターの表示は#38 ZENT CERUMO SC430 が5 位、#19 WedsSport
ADVAN SC430 が6 位に。なんとその差100 分の1 秒という僅差ながら、文字通り鼻差で#19 WedsSport
ADVAN SC430 を刺し切った#38 ZENT CERUMO SC430 は、平手の奮闘によって波乱のレースを見事5 位
という好リザルトで終えることとなった。


ドライバー/平手晃平


「スタートがとても決まって、一時は5 番手あたりまで行ったのですが、序盤ちょっとペースが良くなかったところでプッシュされてしまって。結構インを占めていたつもりだったのですが、ミラーでも見えないところで避けられませんでした。スピンを喫してしまいましたが、終わってから片岡選手もひと言謝罪に来てくれましたし、あれは仕方がなかったかなと。ただ、それから気を取り直して追い上げて行ったのですが、特に後半のバランスが良く、ブレーキでの安定感もあったので、コーナーへの飛び込みで何台もパスすることが出来ましたし、いったん最後尾に落ちたものの、終わってみれば5 位ということで個人的には今季最後のレースを楽しむことが出来ましたし、良いレースが出来て良かったです。明日は立川さんの第2 レースが残っていますから、良いレースを期待して応援しようと思います」


監督/高木虎之介


「スタートは凄く良かったんですが、接触してしまったので結果的に出入りの激しいレースになりましたね。スピンをして最後尾になってしまったのは残念でしたが、最初少しペースが悪かったようですし、避け切れなかったわけですから、状況的に接触も仕方なかったのでしょう。あれがなければもうちょっと上の順位に行けたかもしれませんし、表彰台も狙えたかもしれないので少し残念ですが、最後尾から5 番手ですからまぁ良しとしなければとも思います。
決勝で初めて完全なドライになりましたが、クルマ的にも悪くはなかったんじゃないかと。前半は今ひとつでしたが、後半はペースも良かったので、そのあたり明日に向けて多少調整が必要かと思いますが、今日の雰囲気であれば明日の立川は表彰台に行けそうな気がしています」