分厚く握ると、
テニスがシンプルになるのだ。
小さなティクバックで、
身体の前で、
手首の一捻りで打ててしまうのだ。
身体の前で、
手首を捻って打たれると、
返球が速い上に、
どの高さでどの方向に来るのか、
判断のしようがなくて、
もう防ぎようがないのだ・・・。
防ぐ動作が間に合わないのだ。
これだけで、
すでに優位に立っているのだ・・・。
薄いグリップの握りで、
どう頑張ったって、
タイミングを合わせられないのだ。
分厚い握りの方が簡潔で、
テンポも速いし、
動作も速いし、
多角的に打てるし、
ボールが変則的だから、
相手が打ちづらいのだ・・・。
小回りが利くから、
ネット周りの攻防も優位なのだ。
第一に分厚く握って振り上げると、
ラケット面が相手コートに向くのだ。
だから、
振り下ろすだけでよいのだ。
薄いグリッブの握りで、
こんなことは出来ないのだ。
フットワークを付けて、
身体の向きを調えて、
腕や肩や腰を調整して、
ラケット面を
打つ方向に向ける必要があるのだ。
厚いグリップだと、
そんなことをする必要がないのだ。
上げて降ろすだけで、
強い安定したボールが打ててしまうのだ。
薄いグリップの握りで、
何十年もやって来たのが、
馬鹿みたいなのだ・・・。
薄い握りの人は、
手首を捻れないのだ。
よしんば、
捻ったとしても、
余計な動作が伴ってしまうのだ。
動作が多くなれば、
それだけで、
隙が出来てしまうのだ・・・。
どのくらい厚く握るか、
大まかなことは言えても、
微妙なところは
自分で探るしかないのだ。
握りは実に微妙なのだ・・・。
しかし、厚く握って、
複雑さがなくなったのだ・・・・・・・。
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