すると、お母さんが買い物から帰ってきた。 

 「あなたたちなにしてるの?」

お母さんは、僕たちに聞いてきた。

 「部首で遊んでるんだよ」

お父さんが答えると、お母さんは不思議な顔をして近寄ってきた。

 「お母さんも遊んでみなよ!」

僕はそういうと、お母さんの横に【口】という部首を置いた。

すると、お母さんは楽しくなったのか、こう言った。

 「これ、面白いわね!」

 

そして、僕たちは時間を忘れてしまうほど、夢中で遊び続けた。