パニック障害の発作が起こると

電車に乗った瞬間に心拍数が跳ね上がって

扉が閉まる瞬間に飛び降りてしまうんだそう。

東京滞在中に発作が起こって自宅に帰れなくなった方が

ぼくの整体指導室に来室されてお話を伺った。

実際に彼女のカラダは交感神経が緊張していて

すぐに呼吸を止めてしまう。

文字通り、息を詰めて生きている状態。

そんな心身の在り方が生じてしまったのは父親の暴力。

日常で恐怖を感じることで身に付いてしまった癖だった。

恐怖で呼吸が止まるって、どんな感じなんだろう。

ふと考えてみたら

ぼくも体験したことがあった。

怪我をしたり、病気の時に愉気をしてあげていたので

ものすごく好かれている友人宅のわんこがいた。

ある日、友人宅に長く滞在しているときに

３０分以上、手の甲を舐められていたことがあった。

その夜、突然息ができなくなって目が覚めた。

呼吸が止まっていた。

やばい！

死ぬかも(>_<)

という連想が頭をよぎった。

その時に感じた感情がまさしく恐怖だった。

目も開けられるし、手も動かせれるんだけど呼吸が出来ない。

だから、金縛りじゃない。

いったい自分のカラダで何が起こっている？

咄嗟に頸椎の観察を初めた。

その瞬間に、「死ぬかも」という思考が消えて

指先で首を感じ始めた。

と同時に呼吸ができるようになった。

「考える」在り方→「感じる」在り方にシフトしたことで呼吸が再開した。

結局、その夜は３回、呼吸が止まって目を覚ますことになった。

犬アレルギーによるアナフィラキシーショックだと思われた。

通常、呼吸の吐く動作は弛緩を誘導する。

だから心身を緩めるためには吐く呼吸を意識していけばいい。

ところが、発作が起こっている状態に呼吸を意識すると余計に緊張が酷くなってしまう。

発作の緊張を高めてしまうのは

過去の体験と紐づいている連想が止まらないため。

また電車に乗っていられない。

また気を失って倒れてしまう。

自分の脳内の言葉が強力な自己暗示になっている。

この自己暗示を止めるには

「考える」在り方から離れる必要がある。

思考を静めるには「感じる」在り方になることが有効。

「感じる」って、カラダを感じればいいの。

呼吸に意識を向ければカラダを感じるので一般的には有効なんだけど

パニック発作が起こるときは恐怖起因なので

発作が酷くなる速度がとっても速い。

だから錠剤を飲んだりってことすら間に合わないらしい。

そんな彼女に今度発作が起こりそうになったら試してみてと提案したのは

瞬間に実行可能な身体技術２つ。

それは痛みで思考を静める方法。

「痛い」って感じているときは脳内から言葉が消える。

凄く痛みを感じて彼女の心身が緩む場所。

しかも電車内ですぐに押さえられる場所が２カ所見つかった。

もう一つは肛門をキュッと締める方法。

これも電車内で立ったまま実行可能。

自分であくびも出せるようになったし

あくびを誘導することで短時間なら乗車可能になったよね。

あとはいかにカラダを感じて

脳内の言葉を静められるようになるか。

お伝えした方法で反復練習をしてみてくださいね。

いつでも「感じる」在り方に戻れればダイジョウブですよ。

※ぼくが痛みで恐怖を手放した体験

『自分がマトリックス（仮想現実）にいるって知ってますか？』ぼくらは生まれてから死ぬまでひと時たりとも、今を離れることはない。捉えることのできない、今の様子（リアル）が常にあるだけ。過去や未来というのは頭の中、…

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※カラダを感じるの秘密

『「感じる」と「考える」は別世界パラレルワールド』考えるためには「言葉」という道具が必要。感じるには「カラダ」という道具が必要。「考える」と「感じる」は同時には行えない。まったく違うチャンネル…

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カラダを感じて恐怖を手放していく。