エロいは衰えない
いつの間にかおいらも40代に突入していた。この年代は働き盛りなので新聞雑誌にも同年代がよく登場する。(映像・写真で見る限り)男は老けてるよね、みんな。まあ確かに自分が20代の頃抱いていたイメージそのものではある。自分で言うのもなんだけど、おいらは若く見られるタイプだ。10歳下の後輩と出かけてもおいらの方が名刺交換は後、ってことがホントしょっちゅうある。こうなってくると喜んでもいられない。舐められているっていうか、人生経験が外見に滲み出ていないのか?
やはり歳相応っていうのが精神的にも良い。
ところで松本君の方は相変わらず衰えは見られない。おいらもすでに二人の子持ちでこれからバンバン子作りに励もうって訳でもないし、家庭を顧みずに不倫するタイプでもないので、松本君のやる気が失せてもあまり落胆はしないと思うのだが、インターネットに繋ぐとついついモロ師岡を見てしまう。毎日のことなので凄く時間を無駄にしている気がする。おそらくモロ師岡が次々と更新されていくので見なけれゃ損!っていう気持ちがあるんだと思う。おいらの少年の頃はというと、平凡パンチのグラビアが一番のネタだったが、サッチャンどころか毛も見えないのが当たり前の時代だ。それこそぴったりした布切れから浮かび上がる毛の形状に想像力を逞しくしていたもんだ。今じゃサッチャンと松本君ががっぷり四つに組んでる絵なんかWeb上ならそこらへんに転がってる。モデルの質だって現役アイドルと変わらない。オジサン張り切っちゃうのも無理はないか?
- 考えてみるとおいらの少年時代の方が街にはヌードが氾濫していた。通学路には至るところにポルノ映画館のポスター掲示板があって、そこには日活ロマンポルノの谷ナオミが全裸で恍惚の表情を浮かべていたり、洋モノの金髪女優がびっしょりと濡れた乳房を晒していたり、そりゃもうあなた知床しぶきだった。現在と比べると凄い環境だ。インターネットとかレンタルビデオっていうフィルターがかかっている分、幼児たちの環境は守られているのかもしれない。なにしろ乳もんだり乳首をつままれたりしている刺激的な写真満載のポスターだったんだから。でもそういう刺激を幼児のころから受けていた甲斐あって今でも松本君は現役バリバリなのかもしれないなあ。
- 円尾 敏郎
- 日本映画ポスター集 日活映画ロマン・ポルノ篇