R.2.25 気の瞑想

三日目も 蠕動 から始まる。
少しだけ解説。
蠕動 は3つの動きを、融合した動作です。

解りやすく言うと

1、背骨の 縦波 運動
2、背骨の 横波 運動
3、背骨の 捻り 運動

です。

この3つの要素を、融合(組み合わせた)した運動が 蠕動 運動になります。

上記の3つの運動は、決まった形が有り、3つの動作に特有の原理、原則が有ります。

一般的な気功でも、動作ごとに形が有り、この3つに関しても、動作の手順、形には決まりがあります。

ここからが、禅密気功の凄いところだと思います。

3つの動作を、組み合わせますが、形といった物はありません。

3つの動きの、原理と原則から外れなければ、どんな動きでも良いです。

よって、運動強度も、自分で変えることが出来ます。
疲れていれば、それなりの運動強度で、元気な人は強めで、気感を重視したい人は、太極拳の様にゆったりと動きます。

強調する部位を、自分で変えることも出来ます。
肩が悪い人は、肩重視の動きを、胃の悪い人は胃に意念を送り、胃の付近を重視した動きを。

蠕動 は基本的に背骨の運動ですが、背骨が動くことにより関連して動く部分は、全て意識して動かしていきます。

よって、3つの動きを覚え、身体に馴染ませれば、後は組み合わせ次第なので、 蠕動 はマスターした事になります。

他の気功のことは、あまりよく知りませんが、禅密気功は覚えると言う行為が、大変少ない気功です。

これは現代人には、本当にありがたいです。

駅のホームで 鶴の型 猿の型 壱ノ型みなも斬り などと言い、変な声でも上げようものなら、駅長室に直行です。
蠕動 は極端に動きを小さくして、意識だけでも行えますので、駅長室には連れて行かれません。

もう一つ禅密気功の 蠕動 がとても優れていると思うのは、運動の強度が、他の気功に比べ大きいことです。

日本人の、中年以降の人には、とても耳が痛い、運動不足を、この蠕動1つの動きで、解消出来るのではないかと、個人的には思います。

蠕動には、筋を伸ばすような、強めの動作を取り入れる事も出来ますので、身体の柔軟性を維持することも出来ます。

瞑想の前段階では必ず行う 蠕動 ですが、皆さんが思っている以上に、凝縮された優れた万能功法です。

蠕動 をみっちり行った後は、気の瞑想に入ります。

昨日の、余韻がまだ残っているのか、座った瞬間に、前頭葉と背骨が心地よくなります。
この心地よさは、中々の物です。

その後、瞼の裏が真っ白になる 光の瞑想 状態になりました。
その時、頭の中で カチッ と音がして、高周波系の耳鳴りが始まりました。
頭の中で音がするのも、耳鳴りになったのも、初めての経験です。

気の瞑想 や 光の瞑想 は明確に分かれている訳ではありません。
ですので、状況が揃うと 気の瞑想中 であっても 光の瞑想 の現象が、現れる事があります。


瞑想の心地よさは、経験の無い人には、気になる部分かと思います。

瞑想の心地よさにも、色々と種類があるのでどの様に心地良いのかは、一概には言えませんが、自分なりに、少しだけ言葉で表現してみようと思います。

①北アルプスの山々を3日程歩きます。
 一日の歩行時間は、一日あたり10時間ほど、一日の高低差は2000m

 程、山小屋で寝袋泊まり、お風呂はありません。
 食事は基本的にインスタントで、お湯を注いで作れるもの。
 食事は持参で、荷物の総重量は30kg程。
 3日の山行工程が終わり、本日は温泉旅館に泊まります。
 ヘトヘトになり宿に到着、まずは温泉へ直行。
 汗を流し、風呂に入ります、思わず お〜 と声が漏れます。
 その瞬間の心地良さが、瞑想とほぼ同じです。

②へんてこな、キツイ仕事をもらってしまうい。
 2日間、完全徹夜になってしまいます。
 3日目で、何とか仕事を仕上げました。
 家に帰りますが、風呂に入る気力は無く、仕事着のまま、ベットに倒れ込み寝て

 しまいます。
 目が覚めると14時間ほど寝てしまったようです。
 瞼の周辺は 目ヤニ が乾いてガビガビです。
 起きがけに窓を開け、新鮮な空気を吸い込み、背伸びしながら あー と声を上げ

 ます。
 その瞬間の心地よさが、瞑想とほぼ同じです。

変な説明ですいません。

結局、今日の午前中も ① や ② の様な状態になりました。

瞑想は、宗教臭いと思われる方も多いと思いますが、サウナより整うんではないかと思います。

ただ、練習しなければこの状態になることは、決してありません。

間違いなく、頭の中では変な汁(脳内物質で豚汁ではない)が出ているとは思います。

キツイ言い方だと、脳内麻薬になります。

麻薬と聞くと、おっかないと思われるかもしれませんが、人間が自分の体内で作り出す脳内麻薬類には毒性はないそうです。(本の知識、そして普段の生活の中でも、脳内麻薬は誰でも出ています)
ですが、外から取り入れる麻薬類(コカイン、ヘロイン、覚醒剤、LSD)には身体に対して毒性があるので、色々と問題が起こります。

美味しいものを食べた時なども、実は脳内麻薬などが出ているらしく、脳の報酬系という部位が作用、反応しているらしいです。

こういった脳内物質や、ホルモン類、伝達物質等は、今ものすごい勢いで解明されてきていますので、瞑想のメカニズムなんかも、どんどん解明され、効率的になっていくのかもしれません。

今日は午前にて、お暇しましたので講習会報告はここまで。

PS 今回の講習会の初日に、朱剛先生より瞑想の解説がありましたので、少しだけ書きます。

私は、本格的に瞑想に取り組んでいるのは禅密気功だけですので、他の瞑想、禅のことは分かりませんが、一般的に瞑想は、まずは五感の遮断を行います。

要は、五感からの入力を、極力抑えるため、快適な環境に身を置くと言うことです。

となりで柳沢慎吾がパトカーのモノマネをしていたり、隣で大嫌いな納豆を食べられ鼻がモゲそうになったり、怪しげなネオンがチカチカしたり、誰かにハリセンで叩かれたり、口の中にワサビを突っ込まれたりは、最悪の環境です。

要は五感への刺激を、極力減らすというのが、まずは大切です。

瞑想が進むと、相当の五感からの入力があっても、それらを無視することが出来るようにはなりますが、それはまだまだ先の事です。

良い環境で瞑想をしても、問題は起こります。

静にしていても、心が騒ぎます。

雑念です。

雑念は表立った意識が、影響する部分もありますが、深い部分の潜在意識からも湧いてきます。
この雑念問題は、長い付き合いになりますので、雑念が湧いたら、その都度リセットします。

この、リセット方法が、今回の気の瞑想には含まれます。

雑念が湧いたら、呼吸に意識を戻す部分がそれにあたります。

まー、朱剛先生の解説は、他にもたくさんありますが、瞑想の基本中の基本を、紹介させていただきました。

興味のある方は、東京は江戸川橋まで是非どうぞ!


終わり