R6.2.23 気の瞑想
久々の瞑想会、気の瞑想。
禅密気功の瞑想の中では、最も基本となる瞑想。
動功から静功に移る時、橋渡ししてくれる瞑想。
そう聞くと、初心者向け、初級の瞑想と思わそうですが、そうではないと思います。
最も、とっつきやすので、初心者向け、初級という側面は、確かにありますが、気の瞑想はとても奥深く、一生掛けて取り組む瞑想だと思います。
一般的に瞑想は、瞑想単体で成立すると思われがちですが、個人的には動功と静功(瞑想)は2つで1つだと思います。
ですから、気功を体系として、捉え深めていくためには、動功も静功もバランス良く行わないといけません。
他の気功、ヨガ、禅などが何を求めているか、私は知りませんが、禅密気功が目指すものは、身体の健康、心の健康です。
いくら心の境地が高かろうが、不健康な体ではなんの意味もありませんし、健全な身体にこそ、健全な心が宿ります。
瞑想は、静にただ座っている。
瞑想や、禅に取り組んだ事の無い人は、その様に思うと思います。
それは、ハズレではありませんが、当たりでもありません。
そもそも、瞑想をしたことのない人が、長時間、座ることは、とても難しいと思います。
以外に知られていませんが、瞑想するためには、結構な体力が必要です。
長時間座るために、上体や頭を支える為の、姿勢、筋力が必要になります。
その為に、姿勢を整え、座る方法を、持身法と言います。
持身法ができて来ると、非常に楽に心地よく座れるようになります。
姿勢が悪いと、無駄な筋力を使い、不必要に疲れます。
その疲れは、身体にも心にも、影響を及ぼします。
そして座っていられなくなります。
その為にも、まずは長時間座れる姿勢を構築することが、最も大切で基本になります。
持身法は、それほど難しい要求があるわけではありません。
そして、瞑想を地道に続ければ、持身方に必要な骨格位置、筋、筋力は維持されます。
この姿勢は、日常でもとても、役にたちます。
姿勢を維持する事で、最小限の筋力で動けますので疲れませんし、姿勢を維持する筋力が、維持されるので太りにくい体質になると思います。
持身法は、ちゃんとした指導者に方に習って下さい。
さー講習の始まりです。
まずは動功、蠕動から始めます。
気の瞑想には、気感が絶対的に必要です。
この気感を利用することから集中に繋がり、全ての瞑想への入口となります。
そのためには蠕動でしっかりと身体をほぐし、背骨を柔軟にし、髄液、血液を循環促します。
体が温かくなり、ニュートラルな状態になります。
この状態で、速やかに気の瞑想に入ります。
呼吸に合わせ、気感を丹田に下ろします。
ニュートラルな身体になっていますので、呼吸の様な僅かな動作でも、それに伴う微妙な感覚が知覚出来ます。
気が一体何かは、ここではひとまず置いておいて、微妙な感覚が発生した場合は、その感覚を気感とします。
気感が発生すると、集中する対象が出来ます。
気感と言う微妙な感覚を見つめ、集中していきます。
集中する対象が出来ると、雑念は湧かなくなります。
面白いTVを見ていると、没頭してしまうのに似ています。
この、何かに集中出来るか、出来ないかは、瞑想を行っていくうえでは、とても大きな分技点になります。
集中する対象を構築するためにも、動功(蠕動)は欠かせない要素です。
呼吸に合わせ気感を作り出しましたが、そのうち呼吸を意識するのが、嫌になります。
しかし、気感の微妙な感覚は残っています。
呼吸から離れ、気感だけを観察します。
気感は呼吸に伴うだけで無く、実は身体の色んな場所から湧き出します。
こうなるともう、呼吸、呼吸と言わなくても良くなります。
そうは言うものも他事(雑念)が湧いたりします。
その時は、また呼吸に意識を移し、気感を感じるようにします。
自分は最近、普段の生活の中でも、極力瞑想を行うようにしていますので、ふっと意識を変えると気感が発生します。
気感が発生すれば、即、瞑想に入っていくことが出来ます。
瞑想を始めたころは、こんな事が出来るようになるとは、思ってもみませんでした。
しかし、練習と時間とは大したもので、続けることによって、日常の生活の中でも穏やかな気持ちになることが、出来るようになっていきます。
その始まりの瞑想が、気の瞑想です。
瞑想に取り組むと感じますが、瞑想こそ現代に必要なものだと思います。
現代はとても便利になりましたが、豊かさを感じない世の中になってきています。
しかし、豊かさが決してないわけではありません。
誰も、足下に咲いているタンポポに、見向きもしなくなっただけです。
あなたの足元にも、タンポポは咲いています。
そんな、可憐で、素朴で、美しい、足下のタンポポにもう一度、目を向けるのが瞑想ではないかと思います。
そんな、小さな幸せを教えてくれる側面が、瞑想にはあります。
一日目の解説は、少し説教ジジイクサくなりましたが、ご容赦願います。
続く