三日目
本日も多少のメンバーチェンジはあるものも、皆さん知り合いで会話を交わす。
今日が初日の方もみえるので、午前中は復習を兼ねて小周天を行う。
小周天は身体の前面と、後ろ面の経絡上をぐるっと回す功法である。
そんな事は、みっちり二日間学んだので当然、知っている。
しかし、習ったとおりにならないのが人体の不思議である。
最初は順調にグルグルと回っていた。
丹田の充実感もある、今日は丹田に熱感すら感じる、玉枕にも重みがある、周天自体もスムーズで滞りがない。
ここまでは、まるで優等生のようである。
しかし、暫くすると足先にピリピリとした感覚が発生し、徐々に足の感覚が消えていく。
その感覚は徐々に身体の上側に及び、やがて身体の感覚が消えてしまった。
小周天は身体の具体的な部分を意識してグルグル回す功法なので、身体の感覚が消えてしまっては、もうグルグル回しはできないのである。
そして、こういった時は本当に何とも言えない心地よさに包まれるので、経絡がどうとか、気感がどうとかは、もうどうにもよくなってしまっている。
小周天の講習会なのに、こんなことになってしまって、ごめんなさい。
でも僕は心地よくって、グルグル回しが面倒になってしまったのです。
しかし時間は確実に経過する。
残酷だが、午前中は終了。
昼食は全員揃って萬福餃子房へ。
講習会に来たら一度はここの 黒ごま担々麺 を食べないと講習会が終了しないシステムになっている。
昼食時は丹田の熱感の由来や、身体を温める拙火定の話で盛り上がった。
人の身体と言うものは、本当に不思議だ。
午後からはノンストップ瞑想者に入る。
気感グルグル、無限ルーチン状態に入る。
これだけグルグル回せば、パチンコであれば間違いなく大当たりする。
黒ごま担々麺を食べたせいか、昼からも調子が良い。
気感をグルグル回していたら、大当たりが発生した。
小周天的には誉められた事では無いが、異変が起こる。
人体って本当に不思議だ。
仙骨辺りに、とても心地よい感覚が発生し、徐々に上に上がってきて玉枕の少し上に留まる。
心地よい感覚が身体の一定の部分に発生することは確かにある。
しかし、短時間で消滅することが殆どなのだが、今回は消滅しない。
心地よい感覚を見守るようにしていると、ずーっと留まっている。
その心地よい感覚と戯れるようにして時間を過ごす。
もう、小周天とか瞑想とか気功とかどうでもよくなってしまっている。
こんな不思議で心地よい体験は初めての事である。
しかし、何にでも終わりはやって来る。
お尻の痛みに感覚が引っ張られ、心地よい感覚は去ってしまった。
とても、残念である。
今回の講習会はこれにて終了だが、小周天と言う基本的な功法の練習の仕方が身に付いた。
この功法を100日続けると、相当、効果があるらしい。
3ケ月という単位は、身体の細胞が全て生まれ変わるサイクルだと聞いたこともあるので、続けてみたい。
その為には、座ってお尻が痛くなる問題を、何とかしなければと思います。
今回はこれにて終了