教室の午後は、お昼寝からはじまる。

最初、短期の集中講座に参加した時は正直面食った。

しかし、この休息(昼寝)がとても大切であることが、徐々に分かってくる。

 

日本人は生真面目で頑張り屋だと思うが、休息を取ることが、とても下手だ。

労働が 罰 と言う考え方の人たちと、労働が 美徳 である日本人との違いなのか?

物事バランスが大切である、午前中に相当、頑張って体を動かした。

ここでの昼寝は午後のエネルギーになる。

 

午後からは擺動、捻動を重点的に行う。

最後に蛹動、擺動、捻動の動きの要素を一つにまとめた動き、蠕動を行う。

 

擺動は大雑把に説明すれば、背骨の横運動だ。

爬虫類や両生類の動きは擺動動作だ。

 

クリスマス時期に見る ダンシング サンタ も擺動動作だ。

 

 

背骨の横運動と同時に、首の横筋も同時に伸ばす。

いつも、擺動動作は比較的多く行っていたが、首の横筋を伸ばす動作が欠損していた。

この擺動動作を立って、座って大きく行う。

 

そして合間、合間に瞑想を行う。

 

正しい背骨運動を行うと、気感が出やすい。

気感があると、瞑想が非常に上手く進む。

背骨の気感が明確な為、意念と気感が一致して、非常に集中しやすく、雑念が湧きにくい。

密処から慧中まで体の中心(背骨)を意識しながら気を上下させる。

密処を緩め、慧中を開く、瞑想の終わりは丹田に気を降し、手印を組んで終わる。

 

そしてまた動く。

捻動動作は背骨の捻り運動だが、以外にコツがいる。

イメージ的には雑巾を絞る動きに似ていると思う。

 

要は互い違いに捻ると、捻る効果が倍化され効果が高まる。

その為には、全ての部位を捻る方向に動かさず、ロックをかけて、より捻りを協調する。

体幹を捻って開放、捻って開放を繰り返す。

内臓や、血流には良い効果を発揮しやすい動きである。

 

そして合間に瞑想である。

築基功を行った後の、瞑想は非常に良い。

身体の中の気感が残っているので、本当に集中できる。

普通に静かに座ると、恐ろしいほどの雑念に襲われ、心が一点に集中しないことが多いが、この背骨の気感があると本当に雑念が湧きにくい。

自分の気感があると、その気感に意識が引っ張られるので他ごとを考えない。

その意味からも、築基功は禅密の基本中の基本で、この功法が疎かであると、その後は何をやっても禅密気功としては効果が薄いのではないかと個人的に思う。

 

そして最後に 蠕動動作 である。

蠕動動作とは、蛹動、擺動、捻動の合成動作である。

複数のベクトルを合わせた自由な動きで、動かいない部分は足裏だけである。

基本は 蛹動、擺動、捻動 だが、それを基に自分なりの自由な動きを作り上げていく。

自分の具合の悪い部分、調子の悪い部分を集中的に動かし、気感があれば、患部に気を集中する。

 

これで一日目は終了である。

自分は大きめに動いたので、結構な運動量になった。

人によっては筋肉痛になる人もいるようだが、逆に言えばいかに普段、運動をしていないかの裏返しである。

そういった事に気づくことができれば、禅密気功の秀逸さに気づいたことになるだろう。

 

後は続けることができるか、できないか、それは個人の問題である。

 

泊りは、麹町の旧日本テレビ社屋の隣のホテルに泊まったが、日本テレビの番組は見ずに、テレビ東京の 出川哲郎の充電させてもらえませんか? を見ていたら寝落ちした。

 

心地よい疲れの中、朝までグッスリであった。