瞑想や禅に関しては漠然としたイメージを持たれる方が多いかと思いますが、自分が現在どの段階にあるか、昔の方は文章で残してくれました。
少なくとも禅密気功に関して言えば、人それぞれの段階に関するものついては、明確なものがあると思います。
代表的な感覚を 奇景八触 と言います。
八つの主だった感覚の事です。
この 奇景八触 は個人的にはとても大切な事だなと思っています。
これらの感覚は 奇景八触 と言う言葉は知らなくても、気功に取り組んでいれば アルアル と感じる感覚だと思います。
動、痒、重、軽、涼、暖、滑、粗 の八つになります。
動:体内の気の動きの事です、気の動きも雲、煙、波のように動いています。
痒:皮膚の表面に蟻が走っている様な感覚です。場合によっては心まで痒いようになります。
重:身体が山を背負っているように、圧迫される感覚です。
軽:身体が気泡のように膨らんで、体重がないように感じます。
涼:全身が心地よい水中にあって、涼しく感じます
暖:体内に暖かい感覚が局部から全身に広がる感じです。
滑:一つの意味は皮膚の表面がすべすべとした感じです。 もう一つは身体が柔らかくなる感じです。
粗:一つは皮膚の表面がざらざらになるような感じです。 もう一つは身体が硬直する感じです。
この 奇景八触 すべてそろわないと、初禅には至ってないとされます。
(初禅に至るには他にも満たさないといけない条件があります)
自分が経験した感覚は今まで7つですので、まだまだ初禅には程遠く、入門にも至っていないと言うのが現実だと思います。
ではどうすればよいのか?
練習しかないと思います。
一応自分の現在の感覚と言葉で奇景八触を書いてみたいと思います。
多分、言葉や感覚としては違っている部分もあるかもしれませんが現在の自分の状態です。
動
自分の体の中を別の生き物が移動しているような感覚があります。
体の部分部分で圧力の変化があり液体が体の中を流れていくような感じがあります。
気感は相当明確で体からなんか出てるんじゃないかと思うことがあります。
痒
味噌ラーメンや、カレーを食べて汗が噴き出る時に頭や顔面がかゆくなりますが、そういった事が体のいろんな部分で起こります。
重
血液が鉛になったような感覚があり、体重が3倍ぐらいに増えた感覚があります。
意念で体重を増やせるのではないかと思うことがあります。
しかし嫌な重みではありません。
軽
貧血で倒れる瞬間の体重が無い感じや、体の中にヘリュウムガスを詰め込まれ体が浮いていってしまうのではないかと思うことがあります。
身体にほとんど感覚がありません。
涼
夏場にミストシャワーを浴びたように体がヒンヤリします。
大失敗をした時に一瞬体がヒンヤリする感じです。
ゾットした時にもこんな感じになります。
暖
寒い時に日本酒の熱燗を飲んだ時に血管が広がり温かくなるような感覚です。
特に指先などはジンジンと温かく、そんな時に指を見るとソーセージのシャウエッセンのようにパンパンに膨れています。
滑
一週間ぶりに風呂に入って垢がすべて落ちた時のようなすべすべ感があります。
ベビーパウダーを塗った時のようなすべすべ感の時もあります。
粗
ここはまだ今一つの感覚です、関節がかっちり固定されてような感覚は出ることがあります。
皮膚表面がチクチクする時はありますが、ざらつくような感覚は未だありません。
詳しくは、朱剛先生のブログに説明があります。
私のいい加減なブログより、詳細な事が書いてあります。
参考にしてください。
禅密気功の奥深さを垣間見ることができるかと思います。
17.「奇景八触」について: 朱剛気功話 (cocolog-nifty.com)
95. 気の感覚ーー「八触」: 朱剛気功話 (cocolog-nifty.com)