サクラマスのバケ釣りで使うのは大体、長さが180~270cmぐらい、負荷100~150号ぐらいの7:3調子の船竿。
一般的な船竿サイズだと120-180、120-240、150-240あたり。昔は専用ロッドも出ていたが今はほとんどが廃盤(ダイワの剣崎マスSPとかシマノのベイリア マス等)、逆にこんなマイナーな釣りに専用ロッドが出ていた方がすごかったのかもしれないw
今は北海道仕様とも言える高負荷対応の竿が増えたのも専用ロッドが無くなった原因かも? シマノさんだとディープゲームシリーズとかダイワさんだとディープゾーンシリーズあたり。ラインナップはしっかり上記の条件に当てはまっています。

 

 北海道外から見ると、どう見ても魚に対してオーバースペックの竿に見えますが700g(186.6号ぐらい)のバケを振るには重り負荷は150から200号は必要。しかも、シーズン終盤には間違えて真ダラの10kgクラスや宝くじレベルの確率でキングサーモンがかかったりするのでまったくのオーバースペックかと言えばそうでもなかったり。(苦しい言い訳w)

 

 竿を振っていると竿先に糸が絡む事が有り、そのまま振るとバケの重さで折れてしまう事が有るので常に気にかけてます。インナーガイドだと糸が絡まないので便利なのだがマイナス10度以下のような低温下では竿先の糸の出口が凍って糸が出なくなる罠、避けた方が無難。予備にインナーガイド以外の竿を用意する手も有り。

 

 高負荷で竿を振るのでジョイント部分の固着にも要注意、時々固着していないかチェックする。もし、運悪く固着した場合は濡れた状態だと摩擦がかかりずらいのでタオル等で海水を拭いて乾かしてゴム手袋等で摩擦のかかりやすい状態にして回しながら外す、この時にガイドに手をかけると力をかけやすいがガイド自体が曲がってしまう事が有るため極力避ける。固着防止剤を付けるのも良いかもしれないがあまり効果を感じた事は無し。

 

バケを跳ね上げながら広い棚を探っていくのはジギングとあまり変わらないのではないかとの事でジギングロッドの使用も可。ただし、負荷700gに耐えられるロッドは少ない。スロージギング用の竿で高負荷タイプが有るが軽くてシャクりやすい反面、硬いので魚がかかった時のバレが気になる所。ショックリーダーを付けて軽減できるがシャクるのが少々もっさりした感じになるのは致し方ない所。

 

理想形は”軽くて”、”長くて”、”シャクりやすくて”、”魚がバレない”竿だがそんな相反する性能を持つ竿は無いので実際に使って妥協点を探すしかないのが現状。だからと言って竿なんぞとっかえひっかえ何本も買うモノでも無いが。

 

ちなみに今、私のメインで使っている竿は
船竿
 120-270(インナーガイドロッド)
 150-270
ジギングロッド
 711B-6
の3本。
それぞれ扱いやすい、振りやすい、バケを跳ね上げやすいのコンセプトw