「復活」その続き。 | ゆうゆうねこの感想ブログ

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https://jp.rbth.com/articles/2012/09/23/39139

 

自分よりかなりな年若のソフィア夫人と結婚した時すでに

何年も関係を持っていたアクシーニャという愛人がいたトルストイ。

アクシーニャのことを愛し、赤裸々に日記に書いていたレフ・トルストイ。

 

レフの思いは強かった、けれど、アクシーニャはどうだったのか。

本当は嫌だったとしても、自分の夫だってトルストイの農奴だし、

受け入れるしかなかった?

 

それとも本当にトルストイを愛していた?

 

けれどもトルストイは、出会って数週間の若きソフィア夫人と結婚してしまうのです。

 

ソフィア夫人が次々にトルストイの子どもを産むのをどう思っていた?

ひっそりと男の子を産んでいたアクシーニャは。

 

そしてその体験がトルストイに「復活」を書かせたのだというのです…。

 

人を人とも思わなかった若き頃のトルストイ。

人を道具のように扱っていたその時代。

 

ソフィア夫人を愛すればこそ、

罪の意識にも芽生えたのではないか。

 

そう思えたのです。

 

ソフィア夫人とその子たちにそそぐ愛、

その愛が幸せに満ちていればいるほどに

「捨てた」アクシーニャ(あんなにも愛していたのに)

に対する罪悪感も深まっていったのでは‥。

 

「復活」で、間引きされようとしていたカチューシャを助けたのは「ソフィア」

 

けれども、アクシーニャはレフのことをどう思っていたのか。

 

字を読めも書けもできなかった(と思う)アクシーニャは、

トルストイやソフィアのように日記を書くこともなかった。

 

そして、トルストイの小説を読むこともないまま死んでいったのだと思う。

 

彼女は、ヤースナヤ・ポリャーナ(トルストイの領地)にいたのか。

ソフィア夫人のことはいろいろに語られているけれども、

アクシーニャのことは何も語られていない。

 

トルストイの分身であるネフリュードフ公爵は、

かつて傷つけたカチューシャとの結婚を決意してシベリアへ追っていくのだ。

まだ最後まで読んではいない。

カチューシャは、どうなるのだろう。

カチューシャは、ネフリュードフを愛しているのだけれど‥。

 

そしてソフィア夫人はどうだったのか。

世界3大悪妻に入れられている彼女。

けれどもそれは少しずつ見直されているようである。

 

ネフリュードフと同じく三等列車に乗り、

肺炎を悪化させてしまったトルストイ。

 

そして、ヤースナヤ・ポリャーナに眠っている。

 

けれども、そこにソフィア夫人はいない。

それはなぜだったのだろう。