「復活」の続きを読みはじめた。
「奴隷制が合法化され、保護されている国家では、誠実な市民にふさわしい唯一の場所は
牢獄に他ならないーとアメリカに奴隷制度があった時代に言ったアメリカの作家ソローの言葉を
ネフリュードフは思い出した」(藤沼貴訳 岩波文庫)
トルストイが復活を書くずっと以前に、ソローは「森の生活」を書いていたのに。
「選ばれた自由な人間」とそれ以外の「不自由な人間」で作られる不公平な火星。
そんなことがもし本当だったとしても、
その精神の不健康さでそのうち滅んでしまうだろう。
けれどもAIに精神はないし、
自然環境だって必要ないのだから‥。