馬は350度見えてしまうのだから、驚かせてはいけないのです。
馬は、賢いといいます。それでも、その知能は犬や猫以下なのだといいます。知能じゃない何かで、馬はずる賢い人間と付き合ってくれているのです。
(いや、噛まれてもいい。何なら蹴られてもいいんですよ)
と思いながら、ゼネラリストのそばに立ちます。
いつも、自分の転機に不思議に現れてくれる馬。
実は今回もそうです。
会えてよかった。
私が法人の社長になるまで元気でいてください。
「何だよ、遠慮すんなよ」
と彼は、にゅーっと首を伸ばしてきてくれました。目は見たことがないほどきれいで優しさそのものです。
馬は、その匂いで人間を判断するのだそうです。すごい吸引力です。好ましい匂いだったでしょうか。リュックにバナナが入っていたからでしょうか。
知らない土地の匂いがしましたか。
おじいちゃんが「遠慮するな」とお菓子をくれるような。
サッカー部とかバスケ部のさわやかな先輩のような。
矛盾のある感想ですが、そんな馬でした。