昭和57年に初版発行の角川文庫の「シナリオ 蒲田行進曲」を読みました ごみ箱に捨ててあった本のようで すごいにおいがしました(本当に) 耐えながら読みました
これは映画版のシナリオのようですが これを読む限り 主役はあくまでもヤスと小夏であり 「銀ちゃん」は大切な役ですが 主役ではないと思います
「銀ちゃん」役はテレビ版では沖雅也さんが演じ 前篇が放送されたあと 彼が亡くなりました
前にも書きましたが 日活最後のアクションスターで松竹の人だった沖さんは リアルに「銀ちゃん」そのものではなかったでしょうか 京都撮影所では数えきれないほど撮影なさったのではないでしょうか どうでしょうか
私などに何もわかりはしません
わかりはしませんし もう三十年も前のことですが あることが気にかかっています それはここには書きません シナリオを読んで改めて気づきました
涙があふれて止まりませんでした その日がまるで今日で 今 ホテルで沖さんが一人でいるかのような気がしました