僕は小学生の時に無印アニメでゾイドにハマり、その頃父が購読していた電撃ホビーマガジンで旧ゾイドを、床屋に置いてあったコロコロコミックでバトルストーリーを知りました。
当時はピアノを習っていて、教室から大急ぎで帰宅してTVをつけるとOP後のCM中。
ギリギリ本編に間に合うような感じでした。
ビデオデッキは父の私物でなおかつ父がケチだったため録画は不可能。時には見逃す事も…
玩具の方にもかなりお小遣いを投入してましたね。
初めて買ったゾイドはカブトムシ型のサイカーチス。
今では共和国兵の僕ですが、初めてのゾイドは帝国製でした(笑)
小学生のお小遣いではモーター駆動の大型ゾイドは買えず、必然的にゼンマイ駆動の小型ゾイドが増えていきました。
そんな中、クリスマスに買ってもらったのが最大級の大型ゾイド『ウルトラザウルス』!!
初めて感じる、ゼンマイではない重厚な駆動音。
光る眼。
しなる首。
なにより圧倒的なサイズ!!
場所をとるので、ウルトラザウルスの上に小型ゾイドを乗せて飾っていました。
こうして永遠に続くと思われたゾイド生活に、突如終焉が訪れます。
そう…
『大異変』!!!!
実はゾイドに熱狂していたのと同時期に、僕は中学受験の勉強に追われていたのです。
マイペースで無干渉な父に対し教育ママだった母は、受験戦争よりも中央大陸戦争に神経を注ぐ僕の行く末に一抹の不安を覚えたのでした。
当の本人は受験なんかしたくなかったので、ハルフォード中佐の作戦をガン無視するバンのごとくゾイド一直線。
業を煮やした母は暴挙に出ます。
僕が学校に行っている間に、あろうことかゾイドを含む全ての玩具を捨ててしまったのです!!
帰宅した僕が目にしたのは、無造作にゴミ袋にブチ込まれ、あちこち破損した共和国精鋭部隊の姿…
あのウルトラザウルスも首がポッキリ逝ってました(泣)
それまでグレる事なく大人しかった僕ですが、あの時ばかりはレアヘルツにやられたジークのごとく荒れ狂ったのを覚えています。
嫌だった受験は底辺校にギリギリ受かってしまったものの、結果的にゾイドや他の話が合う友達(今でも付き合いがあります)が出来たので良かったというか、将来に期待する親の意図を汲んでもっと真面目にやっていればゾイド達が犠牲になる事もなかったというか…
とにかく『大異変』によって僕のゾイド人生は一度終わりを告げ、細々と回復していく事になるのでした。